千葉県佐倉市の佐倉城大手門跡広場「佐倉中学校正門前」では、3月29日(土)に「さくら天下祭」を開催。江戸から失われた祭礼文化が、桜咲く佐倉で奇跡の復活を遂げる。
また、3月15日(土)~4月6日(日)に同市で開催されている「桜に染まるまち、佐倉2025」もチェックしよう。
失われた祭礼文化「天下祭り」
「天下祭り」は、江戸時代、日枝神社・神田神社(東京都千代田区)で行われた壮大なお祭り。幕府の援助を受け、将軍の上覧に供された山車行列が特徴だった。
江戸が東京に変わると、電線が山車の運行に影響を及ぼすことから、主役は神輿となり、山車行列による祭礼文化は失われてしまったのだそう。
「天下祭り」復活の背景
佐倉は、江戸時代に老中の城と呼ばれた佐倉城があったことで、江戸との交流が深く、同じようなお祭りが開催され、お殿様もお祭りを見物していたと記録が残っている。
明治12~13年には、江戸の天下祭りで使用されていた山車を、佐倉藩総鎮守・麻賀多神社の氏子である新町の複数町会が購入。山車が江戸の天下祭りで使用されていたものであることは、当時の錦絵で実証されている。

佐倉の秋祭り、山車の勢揃い
山車の多くはその後、経年劣化や故障などで曳くことができなくなるなか、佐倉では熱心に文化遺産を守り続ける活動をする町会の人々と行政の支援などにより山車を復元。今日でも開催する伝統の「佐倉の秋祭り」につながっているという。
本来の姿に復元した山車が登場!キッチンカーなども
「さくら天下祭」は、江戸が失った祭礼文化である山車が存続し、伝統の秋祭りを開催する佐倉で、お祭りに参画する町会が枠を超えて協力することにより実現した。
同イベントでは、「佐倉の秋祭り」で使用する二番町と肴町の山車を合体させ、江戸時代の本来の姿に復元。また、お囃子演奏、キッチンカーなどの出店もあり、桜の花とともに楽しめる。
13:00より記念式典が行われ、13:30~14:30に山車曳き廻しが見られる。
なお、駐車場がないので、公共交通機関を利用してほしいとのこと。当日、京成佐倉駅南口より佐倉城址公園までは、「桜に染まるまち、佐倉2025」の無料循環バス運行がある。詳細は「桜に染まるまち、佐倉2025」のHPで確認を。
「桜に染まるまち、佐倉2025」もチェック
「さくら天下祭」の開催日にも開催されている「桜に染まるまち、佐倉2025」もチェックしよう。
同イベントは、佐倉市と京成電鉄、ちばグリーンバスが連携し、桜の名所として人気のある佐倉城址公園を中心に、城下町・佐倉を「桜」色に染める企画だ。
同イベントでは、謎解きラリーを実施。桜色に染まる城下町・佐倉をめぐりながら、謎解きを楽しめる。
失われた祭礼文化が蘇る「さくら天下祭」や、同日にも開催されている「桜に染まるまち、佐倉2025」に参加してみては。
■さくら天下祭
日時:3月29日(土)13:00~14:30 ※雨天中止
場所:佐倉城大手門跡広場「佐倉中学校正門前」
住所:千葉県佐倉市城内町36
「桜に染まるまち、佐倉2025」HP:https://www.city.sakura.lg.jp/soshiki/sakuranomiryoku/event_kanko/sakurasakura/index.html
(Higuchi)
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