ブロンズ新社が、4月10日(木)、世界のうつくしさ、人生のゆたかさを描いた絵本『ほんやくすると』(斉藤倫・うきまる 文/くのまり 絵)を、全国の書店で発売。価格は1,760円(税込)。刊行を記念した絵本原画展も開催される。
犬が教える、この世界のうつくしさ
『ほんやくすると』は、犬が教える、この世界のうつくしさを描いた絵本。
ほんやくって しってる? 見たもの、聞いたことの、むこうがわに、ときどき、べつのことばが、かくれてる。
しっぽをふるのは、ほんやくすると「とってもうれしい」ってこと。
ケーキにろうそく、ほんやくすると「おめでとう、またひとつとしをとった」。
おかあさんのいってらっしゃいは、「げんきなただいまをまってるよ」。
ぼくがきみにつたえたいのは、ほんやくすると――「このせかいは、うつくしい」ってこと!
語り手の犬は、生まれたばかりの一人の男の子にそっとささやき、同じ時を過ごすふたりは、男の子の成長とともに広がっていく世界を分かちあう。
犬が教えてくれるのは、この世界はこんなにも美しい、ということだ。そして、くのまりさんの圧倒的な画力で、その美しさが描かれている。
雨あがりの森や冬の空、波がよせる浜辺など、四季おりおりの自然の豊かさがみずみずしく、ダイナミックに広がる挿絵。アクリル絵の具で緻密に描きこまれたくのまりさんの絵には、部分的に貼り絵のコラージュが施されており、人物の立体感や奥行きのある風景をより感じることができる。
『ほんやくすると』の著者を紹介
『ほんやくすると』の著者を紹介しよう。
詩人・斉藤倫さんは、『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で第48回日本児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞。主な作品に『さいごのゆうれい』、絵本に『とうだい』(絵・小池アミイゴ/福音館書店)、『えのないえほん』(絵・植田真/講談社)、長編童話に『新月の子どもたち』(絵・花松あゆみ/ブロンズ新社)などがある。
絵本作家のうきまるさんは、2019年に『はるとあき』(絵・吉田尚令/小学館)でデビュー。他に、『レミーさんのひきだし』(絵・くらはしれい/小学館)、『まちがいまちに ようこそ』(絵・及川賢治/小峰書店)がある。おもに斉藤倫さんとの共作を手がけている。
くのまりさんは、主に広告・書籍・グッズなどを手がけるイラストレーター。絵本に『おなかのなかのあかちゃんへ』(文・こがようこ/岩崎書店)、装画の仕事に『ライオンのおやつ』『小鳥とリムジン』(作・小川糸/ポプラ社)などがある。
なお、斉藤倫さん、うきまるさん、くのまりさんのタッグによる絵本は、2022年に刊行された、めくって、のせて、見つけて、楽しい、新感覚の絵本『のせのせ せーの!』定価1,650円(税込)に続き、『ほんやくすると』が2作目となる。
「くのまり絵本原画展」を開催
また、『ほんやくすると』の刊行を記念し、4月18日(金)~20日(日)・26日(土)・27日(日)に、渋谷区のブロンズ新社ギャラリー「青銅Room J」にて、「くのまり絵本原画展」を開催。貼り絵とアクリル絵の具を使用した細密な絵を、間近で見てみよう。
4月20日(日)13:30~16:30には、くのまりさんが在廊予定だ。
「くのまり絵本原画展」の開催は各日13:00~17:00で、入場は無料。世界のうつくしさ、人生のゆたかさを描いた絵本『ほんやくすると』と併せて、「くのまり絵本原画展」もチェックしてみては。
■ブロンズ新社ギャラリー「青銅Room J」
住所:東京都渋谷区神宮前6-31-15 マンション31 3C
ほんやくすると 詳細:https://www.bronze.co.jp/books/9784893097422
ブロンズ新社HP:https://www.bronze.co.jp
(佐藤ゆり)
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