誰もが復興支援に参加できる環境づくりを目指すプラットフォーム「シロシル能登」公開

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能登乃國百年之計は、能登半島地震からの復興を目指す事業者・団体と、復興を応援したい企業・個人をつなぐ、能登復興支援メディアプラットフォーム「シロシル能登」を、4月18日(金)に公開した。

「シロシル能登」の特徴

「シロシル能登」は、能登復興の今と、能登の外からでも支援の“関わりシロを知る”ことができる、というコンセプトのもと運営。能登復興支援で現状抱えている課題を解決するために、二つの重要な機能を備えている。

左:珠洲市の銭湯「宝湯」の橋元さん

1つ目は、更新される能登の復興情報。能登地域で復興に取り組む事業者や団体が、「いま何をしているのか」「何に困っているのか」といった情報を、全国から集うプロボノ(職業上のスキルや経験を活かして、社会貢献活動を行うボランティア活動)のライターたちが直接インタビューし、公開する。

立ち上げ期は隔週以上での更新を予定しており、能登復興の最新状況を一つのプラットフォーム上で継続的に発信。4月時点で、30人を超えるプロボノライターが参加登録している。

2つ目の重要な機能は、能登と直接つながる支援の仕組み。復興に取り組む事業者・団体と、支援したい企業・個人が直接コンタクトできる機能を実装しており、従来は中間支援組織を通す必要があった連携が、タイムリーかつ効率的に行える。

「シロシル能登」開発の背景

珠洲市の復旧現場(2月撮影)

2024年1月1日に発生した能登半島地震と、同年9月に発生した奥能登豪雨からの復興は、当初の想定より遅れている。半島という地形的な特徴もあって、能登ではいまだに電柱や信号機が傾いていたり、倒壊家屋が撤去の順番を待っていたり。被害の大きさを物語る景色があちこちで残っているという。

和牛生産農家「能登牧場」の平林さん

また、農地の地割れで作付けができなくなった米農家、地震と断水で多くの牛を失った牧畜家、店舗と加工場を地震や火災で失った水産会社、

酒蔵全壊から復興を目指す能登町の「松波酒造」の金七さん

蔵が全壊して酒造りができなくなった造り酒屋、地震ですべての窯が崩れてしまった炭焼き職人など、

珠洲市で伝統的な塩づくりを再開した「珠洲製塩」の真酒谷さん

事業者らは、自分の生活もままならないなか、事業再開に向けて経営資源集めに奔走しているという。

一方、能登の外からは、こうした「能登のいま」を正確、タイムリーに知る術や情報がない状況が続いている。「能登の復興はどのような状況か」「能登のどこで誰が何を目指して、復興に取り組んでいるのか」「復興では今なにが必要とされているのか」「そもそも能登に気軽に行っても良いのだろうか」。そう気にかけて復興を支援したくても、自分の関わりシロがなかなか見つけづらい状況だ。

こうした課題を解決するため、「シロシル能登」は、支援したい人と支援を求める人をつなぐ架け橋として生まれた。メディアを通して、能登の“関わりシロを知る”ことで、誰もが復興支援に参加できる環境づくりを目指している。

能登乃國百年之計 副理事長のコメント


能登乃國百年之計 副理事長の岩城慶太郎氏は、以下のようにコメントしている。

「私は3年半ほど前、東京から能登に移住しました。豊かな自然の中で丁寧に暮らす人々のウェルビーイングにあふれた生活。より多くの方に知ってもらうため、『とにかく1度来ればわかるから!』と、何人もの友人を能登に招きました。そのうち何人かは、能登の大ファンになってくれました。

ところが2024年1月1日、能登は『日本で最も行き難い場所』の一つになってしまいました。道路は寸断、ライフラインは途絶、山肌が崩れ海底が隆起した様子を見ていると『この場所に人々の営みが戻る日は来るのだろうか』と、とても暗い気持ちになる時もありました。

それでも、能登に暮らす人たちは決してあきらめていません。以前の能登よりも、より能登らしい能登を創るために、自分たちでできることから少しずつ着実に積み上げています。

被災から1年あまり。最近よく『能登復興は日本の将来を占う分水嶺になる』と言われます。災害大国の日本で、いつどこで激甚災害が起きるかわからないためです。人口12万人の能登ですら復興できないならば、より大きな地域が罹災した時には目も当てられません。

新たに立ち上げる能登復興支援メディアプラットフォーム『シロシル能登』を通して、私たちは『誰もが気軽に能登復興に関われる社会』を目指しています。この歩みとサイトを通じた新たな人的交流が、日本全体のレジリエンスとサステナビリティを高めることができるとも信じています。“関わりシロを知る”ことから能登の未来をぜひ応援して下さい。」

「シロシル能登」は、複業プラットフォーム「複業クラウド」を運営するAnotherWorksと、LINEヤフープロボノプロジェクトの協力を得て、ユーザーは完全無料で利用できる。

能登復興の今を発信し、能登復興に関わりたい人を支援する「シロシル能登」をチェックしてみては。

シロシル能登 HP:http://sirosiru.jp

(yukari)

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