【北海道旧阿寒町(釧路市)】アイヌコタンとマリモに会いに行く

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北海道旧阿寒町(釧路市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、北海道旧阿寒町(釧路市)を写真とともに紹介する。

Vol.444/北海道旧阿寒町(釧路市)

釧路市の市街地から、同じく釧路市である阿寒湖まで、なんと80km弱ある。さすがに遠く感じられて、心が折れそうにもなったけれど、行かなきゃダメでしょうと自分を奮い立たせる。

とはいえ、旧阿寒町の市街地は阿寒湖よりも40kmほど南に位置している。セイコーマートを見つけて、午後の良い時間だが朝食から何も食べていなかったので、せめて何か食べようとカブを止めた。そのとき偶然、隣に「牧場のソフト」と書かれた看板のソフトクリーム屋さんがあった。どうやら、並んでいる人たちは観光客ではない。車のナンバーを見ても、地元の人たちだ。地元の人たちが並んで食べるソフトクリーム、それは食べたい。元々セイコーマートに行くつもりだったが、先にソフトクリームをいただいたのだった。(そのあとおにぎりも食べた)。

牧場のソフトに立ち寄った

ブルーベリーとラズベリーの、ベリーベリー。地元の人たちが食べる、本格ソフトクリーム

アイヌコタンへ。シマフクロウはヒグマと同じく、大切な存在

独特の世界だなあ

エコミュージアムセンターへ

マリモさんこんにちは!

阿寒湖。ようやく晴れてきた

無事に阿寒湖のアイヌコタンにも到着した。訪れるのは2回目になる。ぎゅっと左右に並ぶお店の雰囲気に、今回も圧倒される。お店で木彫作家さんと、直接話をすることもできた。その方の作品は、細かな彫りが加えられた木が、掛け時計として針も動いていた。すごい。

「26歳で阿寒湖にやってきて、かれこれ15年以上です」

27歳なので、ぼくもがんばりますと言ったら、大丈夫だよと笑ってくれた。

もうひとつ、阿寒湖のエコミュージアムセンターで、マリモの展示紹介があった。直径30cmを超える大型球状体のマリモになるのは、世界でも阿寒湖だけ。展示の中にマリモの湖底での様子を捉えた動画があって、それがすごく面白かった。

マリモがどうやって丸い形で成長すると考えられているか。阿寒湖には強い南風が吹きおろしてくる。風域の長さ(強さ)が一定の基準に届くと、湖面のマリモを回転させる。マリモは光合成で成長するので、回転することで均等に日光を浴び、丸い形で成長していく。

だが、なのに、マリモは転がって回転するのではなく、その場でぐるぐると回転するのだ。それがすごく面白かった。まるで見えないローラーがあるみたいに。その様子の動画を見て、「へぇ〜!」って、思うしかなかった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式X:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

  

  

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