スターシーズが所有する木版画作品「画狂プロジェクト」が、東京国立博物館(表慶館)にて4月22日(火)~6月15日(日)の期間で開催中の「浮世絵現代」に出品されている。
同社は、テーマに共感し同作品を特に大切に保管してきたが、今回広く一般の人に見てもらえる機会を得たことを光栄だとしている。
漫画家×職人で木版画を作る「画狂プロジェクト」
「画狂プロジェクト」は、葛飾北斎生誕260周年を記念し、北斎生誕の地である墨田区で始動した木版画制作プロジェクトだ。
同プロジェクトでは、葛飾北斎への敬意とその精神の継承をテーマに掲げ、木版画のための原画を現代の漫画家有志に依頼。江戸時代から続く浮世絵の制作技術を受け継ぐ木版画の職人たちによって作り上げられている。
「画狂プロジェクト」10作品が展示中
そんな「画狂プロジェクト」から生まれた木版画作品が、東京国立博物館(表慶館)で開催中の展覧会「浮世絵現代」で展示中。
池上遼一氏、池田理代子氏、イリヤ・クブシノブ氏、こうの史代氏、さいとう・たかを氏、里中満智子氏、ちばてつや氏、バロン吉元氏、ビッグ錠氏、安彦良知氏の総勢10名が、各々の「浮世」を一枚絵で表現した。
池田理代子氏の『道行八景 おすかるとあんどれ』、
イリヤ・クブシノブ氏の『駒形橋』、
さいとう・たかを氏の『天眼鏡』などの作品を見ることができる。
展覧会「浮世絵現代」
展覧会「浮世絵現代」は、全5章で構成。1階の展示室1「第1章 漫画往還」では、漫画家たちが挑んだ「現代の浮世絵」を紹介。おなじみのキャラクターたちが伝統の木版画の世界へ誘う。これらの作品は、江戸時代と同じように、漫画家、彫師、摺師の分業によって制作された。江戸の浮世絵師たちへの深い敬意と、遊び心を感じる作品を揃えている。
同じく1階の展示室1では、「第2章 北斎賛歌」を展開。1986年、米国ボストン美術館の収蔵庫の中から「北斎模様画譜」の版木が発見され、現代の職人たちの手によって再び摺られた。この発見を機に、北斎の優れたデザイン感覚に触発されたのが、当時第一線で活躍していた日本のデザイナーたちだ。「第2章 北斎賛歌」では、木版画の素材・技法の特性を理解し、北斎のデザインの現役性を引き出すことに成功した作品を紹介する。
このほか、デザイナーやイラストレーター、彫刻家、建築家らが絵師となり制作した多彩な木版画作品を紹介する「第3章 模索と実験」、2010年代以降、世界中のアーティストたちが日本の彫師・摺師とともに制作した「現代の浮世絵」を紹介する「第4章 現代の絵師たち」、アダチ伝統木版画技術保存財団企画・監修の木版画作品を紹介する「第5章 継承と発展」という構成となっている。
この機会に、「画狂プロジェクト」を含む珠玉の名作を見に行ってみては。
■浮世絵現代
期間:4月22日(火)~6月15日(日)
時間:午前9時30分~午後5時
会場:東京国立博物館(表慶館)
住所:東京都台東区上野公園13−9
詳細:https://ukiyoeinplay.jp/index.html
(Higuchi)
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