「川や海の恵みと岡山の人びとの関わり」を特集!生き物文化雑誌『ぎょぶる』13号発売

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北九州・魚部(ぎょぶ)が発行する生き物文化雑誌『ぎょぶる』最新刊13号(全96ページ)では、岡山県南部を約60ページにわたり特集。倉敷市、岡山県、岡山市へ合計約350冊を寄贈・配布した。また、一般用に1,500冊を印刷し、倉敷市の蟲文庫や赤磐市のCAFEいきもの舎、魚部販売サイトなどで、1,800円(税込)で販売している。

北九州・魚部の活動

北九州・魚部は、1998年度に北九州市内の県立高校につくられた部活動「魚部」が始まり。2015年度に「誰でも参加できる」街の部活、市民の部活として市民団体となった。

自ら調査活動をしてその成果や専門家の知見を活用し、生物多様性理解の向上を見据えて、社会の身近な自然を見る目のボトムアップを目指す活動を続けている。

雑誌『ぎょぶる』について

雑誌『ぎょぶる』は、北九州・魚部が年に1回程度刊行している雑誌。生き物文化雑誌として、自然や生き物、そこに暮らす人々との関わりをテーマにする特色を持つ。

特集では魚部が日本各地に出かけ、他にない切り口で「地域」を紹介。その土地の自然や生き物の調査取材の成果と詳しい専門家の寄稿を基に構成された特集は、地域の人々に知ってもらい「おらが地元自慢」にしてほしいと思っているという。

『ぎょぶる』は日本タウン誌・フリーペーパー大賞(2017年度最優秀賞)、生物多様性アクション大賞(2017年度最優秀賞)を受賞している。

『ぎょぶる』13号特集の内容について


北九州・魚部では、『ぎょぶる』13号の特集のために、2024年度に岡山県を4回訪問して取材を重ねた。そして今回はあえて、メジャーとも言える淡水・海水生物そのものではなく、あまりまとまった資料のない「川や海の恵みと岡山の人びとの関わり」をテーマにしたという。

岡山三川が流れ、アユモドキなどの淡水魚類の多様性の高さも従来からよく取り上げられる岡山県南部。北九州・魚部にとっても淡水魚の聖地的な土地の1つだという。

このエリアでは、岡山の人々が地域性を生かし、川や海の恵みを利用する独特の食文化が現代まで受け継がれており、児島湖の漁師や川魚専門店が今でも現役で活躍する素晴らしい土地だそう。

一方で北九州・魚部のメンバーが驚いたのは、ヒラを知らない、鮒飯を食べたことがないという地元の人が多くいることだったという。

『ぎょぶる』13号の特集では、ここでしか読めない岡山の鮒飯文化をまとめた記事や人々の姿、料理が登場する。また、「吉備の穴海」からの変遷と源平の歴史との関わり、貝類の分類学者・岡山大学の福田宏博士が解明した、晴れの国岡山固有の新種カタツムリから分かる現在と過去の土地の姿などの素晴らしさや驚きを、豊富な写真とともに紹介。

さらに、専門家の日比野友亮博士の鮒飯文化を調査し俯瞰した記事や、福田博士のインタビュー記事など、北九州・魚部が岡山県の人々に知ってほしいという話が盛りだくさんに掲載されている。

加えて、「魚部的観光案内」には、知る人ぞ知る歴史ある和菓子屋やチュオタンなどが登場している。

『ぎょぶる』13号を寄贈・配布した背景

北九州・魚部が『ぎょぶる』13号を倉敷市、岡山県、岡山市に寄贈・配布したのは、今回の岡山県の特集を、まとまった文献記録にもなるような特集にしたい、そしてそれを自然や生き物、それらと人の関わりに興味がある全国の人々だけでなく、岡山の人々にもこの機会に知ってほしいという思いから。

倉敷市には、小中高校支援学校、図書館、自然史博物館、関係部署に108冊を寄贈、岡山県には、県立図書館はじめ県下の公共・大学図書館82館に寄贈、岡山市には、小中高校・義務教育学校・図書館・公民館に約150冊を配布したという。

「川や海の恵みと岡山の人びとの関わり」をテーマにした『ぎょぶる』最新刊13号をチェックしてみては。

北九州・魚部 公式サイト:https://gyobu.thebase.in

(yukari)

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