5月25日(日)、福島県浅川町にある浅川町歴史民俗資料館で、「花火づくり体験会」が開催される。
「供養の花火」に触れる特別なイベント
「花火づくり体験会」を主催するのは、地域の伝統文化を次の世代へ伝えることを目的に活動している「花火の里あさかわ2.0プロジェクト」。
当日は、実際の花火の中身を詰める「玉詰め」作業の体験に加え、パソコンを使った打ち上げ花火のシミュレーションも行われる。対象は8歳以上の子どもで、中学生未満は保護者の同伴が必要。町民の参加は無料で、町外からの参加料金は1,000円だ。先着10名の限定イベントとなっており、公式LINE、電話かメールで申し込むことができる。詳しい情報は、下記の詳細ページで確認を。
「花火づくり体験会」は、「供養の花火」に触れる特別なイベント。子どもたちが花火作りを体験しながら、地域に根づく伝統や想いを学ぶこの取り組みは、未来への大切な一歩。浅川町ならではの花火文化に触れられる貴重な機会となりそうだ。
浅川町の花火の歴史
浅川町の花火の歴史は、1804年(文化元年)までさかのぼる。当時の記録によると、花火は疫病や火事の鎮め、そして一揆で命を落とした人々の供養を目的に打ち上げられていたそう。
こうした背景から、浅川の花火は単なるお祭りの飾りではなく、「祈り」や「供養」を込めた特別なものとして、地域の人々に大切にされてきた。火薬の調合や製作方法は特定の家にだけ伝えられ、秘伝として守られていたことからも、その特別さがうかがえる。
「花火青年会」について
花火の伝統を支えてきたのが、「花火青年会」と呼ばれる若者たちのグループ。同会は江戸時代に起源があるといわれており、長年にわたり花火の製作や打ち上げだけでなく、地域のお祭りを担ってきた。
現在は法律の規制により住民による製作はできないが、青年会のメンバーが専門の資格を取得し、昔ながらの手作業で打ち上げる花火の技術を守り続けている。「地雷火」や個人の祈りを込めた花火など、浅川独自のスタイルも今なお受け継がれているという。
浅川町の魅力や文化を発信
今回の体験会を企画した「花火の里あさかわ2.0プロジェクト」は、地域おこし協力隊を中心に結成された団体。「あさかわの花火大会」などの行事を通じて、浅川町の魅力や文化を発信し続けている。
「花火づくり体験会」では、子どもたちが実際に体験を通して、花火の意味や歴史に触れることができる。ただの体験にとどまらず、「自分たちの手で文化を知る」学びの場として、企画されている。
浅川町で続く「供養の花火」は、221年の歴史を持つ大切な文化。今回の体験会は、そんな伝統を次の世代につなげる第一歩となる。地域の誇りを知り、未来へと受け継ぐための機会だ。「花火の里あさかわ2.0プロジェクト」は、子どもたちのまなざしが花火とともに大きく広がっていくことを願っているという。
この機会に、浅川町ならではの花火文化に触れることができる「花火づくり体験会」をチェックしてみては。
■花火づくり体験会
日時:5月25日(日)13時~16時
場所:浅川町歴史民俗資料館
住所:福島県石川郡浅川町浅川字背戸谷地116
詳細:https://note.com/asakawa20pj/n/nc7af60a5eb59
花火の里あさかわ2.0プロジェクトHP:https://note.com/asakawa20pj
(ソルトピーチ)
The post 221年の伝統を体験!福島県浅川町の花火文化に触れられる「花火づくり体験会」開催 first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト.