神戸芸術振興協会が運営するアート・プロジェクト「KOBE SUBWAY MUSEUM(神戸サブウェイミュージアム)」の第一期として、神戸市営地下鉄海岸線の5駅にて9月18日(木)よりアート作品の展示がスタートした。
神戸地下鉄の駅構内がアート空間に!
「KOBE SUBWAY MUSEUM」は、神戸芸術振興協会が神戸市からの委託を受けて展開する事業だ。
神戸市営地下鉄海岸線の駅構内に設置されたショーケースを活用し、神戸・兵庫にゆかりのあるアーティストの作品を中心に展示・販売。駅という日常の空間を若手アーティストの発表や挑戦の場とすることで支援につなげるとともに、市民や観光客が気軽にアートと出会える環境をつくり出していく。
また、下町芸術祭と神戸六甲ミーツ・アート、神戸北野美術館、KOBE ART MARCHÉ、神戸蚤の市がパートナーに。地域の芸術祭やイベント等と連携して神戸の街全体に文化・芸術活動を広げ、「アートのまち・神戸」を盛り上げるとしている。
今回、第一期のプロジェクトがハーバーランド駅、三宮・花時計前駅、旧居留地・大丸前駅、中央市場前駅、新長田駅でオープン。2026年4月には残りの5駅も加わり、地下鉄海岸線の10駅すべてでアートを展示する予定だ。
駅構内が“まるでミュージアム”へと姿を変える新しい都市でのアート体験を提供し、定期的に入れ替わる展示を楽しみに駅を訪れてもらいたいという。
第一期の概要
ここからは、展示の概要についてみてみよう。
まずハーバーランド駅では、兵庫県出身のアーティストである山口啓介氏による1990年代の大型銅版画が先行公開中。山口氏とギャルリー東京ユマニテの協力のもと、引き続き11月3日(月・祝)まで、「山口啓介 YAMAGUCHI Keisuke ー1990年代銅版画」の迫力ある表現の作品を鑑賞できる。
続いて4つの駅では、芸法の協力により、神戸の芸術祭で活躍してきたアーティストに焦点を当てる。
11月3日(月・祝)まで行われる「風景をアートに ーKOBE SUBWAY MUSEUM × 芸術祭参加アーティスト」では、神戸のまちにゆかりのあるアーティストたちの作品と、それぞれの制作についての思いを込めたコメントを掲示。
三宮・花時計前駅と、
旧居留地・大丸前駅で展示されるのは、わにぶちみき氏の作品だ。
中央市場前駅の展示アーティストは、介作氏とハラチグサ氏。
そして新長田駅では、小畑亮平氏の作品を公開する。
また、アーティストと一緒に楽しめる体験型ワークショップの開催も企画されており、詳細は公式WEBサイトやSNSで随時発表するとのこと。同時期には市内各地で下町芸術祭や神戸六甲ミーツ・アートなどの芸術祭も開催中で、地域に根ざしたアートの魅力を体験できる。
さらに、横幅3メートルに及ぶ鳥瞰図の見応えある展示で、ハーバーランド駅からはじまる「KOBE SUBWAY MUSEUM」の玄関口として迎える
青山大介氏が2024年に制作した作品で、現在のハーバーランド駅付近にかつての「初代神戸駅」が位置していた歴史をもとに、当時の景色を横幅3メートルに及ぶ鳥瞰図で再現。街の記憶と現在の人々の往来を重ね合わせ、見応えある展示となっている。
なお、あらゆる年代にアートに興味を持って楽しんでもらうため、一般向けの作品キャプションに加えて子ども向けのテキストも設置。作品の鑑賞時には、説明のキャプションパネルも読んでもらいたいとしている。
作品購入でアーティストを支援
今回のプロジェクトで展示された作品をはじめ、参加アーティストの作品は、全国400軒以上のギャラリーが登録する日本最大級のアート専門ECサイト・Art Scenes(アートシーンズ)に掲載される。駅に設置されたQRコードをスマートフォンで読み込めば、サイトにアクセスして作品を購入可能。
これによりアーティストに売上が還元され、今後の創作活動を支える仕組みをつくっているのも注目ポイントだ。
神戸の地下鉄で気軽に鑑賞できるアート作品を通じて、芸術の秋を楽しんでみては。
■KOBE SUBWAY MUSEUM(神戸サブウェイミュージアム)
第一期の開始日:2025年9月18日(木)
KOBE SUBWAY MUSEUM公式ホームページ:https://kobe-subwaymuseum.com
KOBE SUBWAY MUSEUM公式Instagram:https://www.instagram.com/kobesubwaymuseum
(紫原もこ)
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