ウミガメが産卵に還る浜、沖縄恩納村谷茶海岸で国際生物多様性の日にビーチクリーン開催

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沖縄県で海洋環境と絶滅危惧種のウミガメの保護活動を行っているボランティア団体OCPAの海岸清掃部門「読谷ビーチクリーンネットワーク」は、恩納村谷茶の海岸で大ビーチクリーンを5月24日(土)に実施する。

「国際生物多様性の日」に合わせビーチクリーンを実施

OCPA(沖縄沿海保全同友会・Okinawa Coastal Protection Alliance)は、沖縄県読谷村で絶滅危惧種であるウミガメの保護活動をきっかけに2021年に設立されたボランティア団体。


環境省が提唱する、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」の賛同メンバーでもある。

OCPAは、読谷村を拠点にウミガメの保護、ビーチクリーン、水中の廃棄漁網やゴミの清掃、環境に優しいレスポンシブルツーリズムの提唱、交渉、学習教育イベントなど、海の環境を守る多方面での活動をしている。

毎月ビーチクリーンイベントを実施しているが、5月は「国際生物多様性の日」に合わせてビーチクリーンを行う。ウミガメはなぜ絶滅危惧種となってしまったのか、今わたしたちになにができるか、をテーマにしている。


「国際生物多様性の日」は、毎年5月22日前後の任意の日に、生物との共生を考え行動を起こす日として国連の国際デーに登録された日。2025年は、「“Harmony with nature and sustainable development”(自然との共生、持続可能な未来へ!)」がテーマとなっている。

7種のウミガメのうち3種が沖縄県の浜で産卵

沖縄の青い海の中でのウミガメとの出会いは、ダイバーやシュノーケルを楽しむ観光客にとっても魅力の一つ。ウミガメは、人間が地球に生まれるよりずっと昔から存在していたが、乱獲や環境の悪化により今では絶滅危惧種になっている。しかし、世界に7種存在するウミガメのうち3種がまだ沖縄県の浜で産卵し、命をつないでいる。

貴重で素晴らしい沖縄の海を次世代に残す

OCPAは、いかに沖縄の海が貴重な素晴らしい場所であるかを活動を通して改めて学んでいるといい、この豊かな海を次世代に残すことが自分たちの責任と感じているそう。そのためには、日々の活動に加え、地元の多くの人の意識・関心を高めていくことが大切だと考えている。

今回のビーチクリーンは、ウミガメの産卵浜でもある恩納村谷茶海岸で行う。同海岸は、ホテルなどの観光開発の手を免れている、沖縄本島中部にわずかに残る自然の浜で、夏季のウミガメ産卵シーズンはすでに始まっている。

マイクロプラスチックとなる前に拾う意味も説明

プラスチックによる海洋汚染の影響は、世界中でも深刻化してきている。ビーチクリーン当日は、すぐにでも生態系に取り込まれてしまう発泡スチロールやプラスチックゴミを中心に収集して、マイクロプラスチックとなる前に拾う意味も説明していく。

同団体は、沖縄の美しい海とそこに生きるかけがえのないいのちを子どもたちに引き継げるよう、海洋保全活動を続けていくとしている。今後の情報は公式サイトやSNSなどでチェックしてみて。

恩納村谷茶海岸で行われる「ビーチクリーン」に参加して、プラスチックによる海洋汚染について理解しながら、沖縄の海をキレイにしてみては。

OCPA HP:https://okinawaprotect.org
読谷ビーチクリーンネットワーク Instagram:https://www.instagram.com/yomitan_beach_clean_network
環境省・国際生物多様性の日について:https://www.env.go.jp/press/press_04787.html

(山本えり)

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