ラーメン店「キラメキノトリ」自家製メンマ作りにチャレンジ。放置竹林問題の解決へ!

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キラメキノ未来が運営するラーメンチェーン店「キラメキノトリ」(22店舗)では、社会問題となっている放置竹林問題を解決するために今年も「京都産メンマプロジェクト2025」を始動する。

国産メンマをもっと知ってもらいたい

キラメキノ未来 代表取締役 久保田雅彦氏

近年、全国的に社会問題となっている放置竹林。管理されなくなった竹林は陽を遮り、周辺の樹木を枯らし、また土砂災害を引き起こす危険性があると言われている。

同社の代表取締役の久保田雅彦氏が、この社会問題を解決するために「ラーメン屋として何か出来ることはないのか?」を模索している最中、幼竹(成長して固くなる前の柔らかい竹)から国産自家製メンマが作れることを知り、昨年より京都産メンマ作りにチャレンジしている。昨年は367本の幼竹から約700キロのメンマを製造し、「キラメキノトリ」にてラーメンにトッピングして来店客に提供していた。

国産メンマの需要が増えれば放置竹林問題解決に大変効果的であることを実感し、輸入メンマが主流のラーメン業界に国産メンマをもっと知ってもらいたいとの思いから、今年も京都産メンマを作るとのことだ。

雇用とやりがいを生み出す新たな事業へ

整備しないとすぐに荒れ果ててしまう竹林

成長スピードが著しく早く、整備をし続けないとすぐに荒れ果ててしまう竹林。放置竹林にならないように多くの人々がボランティアで竹林整備を行っている。竹林で幼竹を見つけるといち早く蹴り倒してしまわないと、瞬く間に数十メートルに伸びてしまうやっかいもの。しかしながらラーメン屋にとってはこの幼竹が宝物となるという。

昨年の「京都産メンマプロジェクト」では、竹林整備のボランティアから幼竹を1本700円~1,000円で買い取ることを始めた。もはや竹林整備はボランティアではなく、竹林を管理している人の雇用とやりがいを生み出す新たな事業に変化したと同社は考えている。そして同社だけでなく多くのラーメン店が国産メンマを作ることで多くの竹林整備関係者に経済が回る仕組みを作り上げたいと考えている。

京都の支援学校も参加

幼竹:伸びたタケノコ 約2メートルで収穫する

「京都産メンマプロジェクト2025」では、京都府立八幡支援学校(高等部普通科2年生)の生徒との協同事業を行う。今まで多くの人たちから支えられてきた支援学校の生徒たちが、次は支援する側として活躍するプロジェクトとなる。

竹林管理には多くの人手が必要だ。今回支援学校の生徒達が手伝ってくれることで、高齢化する竹林の管理者も非常に喜んでいるという。

京都の大学生が事業の啓発活動を実施

京都産メンマをトッピングした鶏白湯らーめん〈塩〉

さらに、京都芸術大学の学生が運営する「くあたけプロジェクト」が、京都産メンマプロジェクトのPRを担当する。「メンマ君(仮)」というマスコットキャラクターをデザインし、京都産メンマがトッピングされたラーメンを食べた来店客に、同キャラクターのステッカーをプレゼントしたり、同プロジェクトのPOPを作成して来店客に配布するなど、京都の大学生がこの事業の啓発活動を行う。

「ラーメンを通じて社会に貢献する!!」をスローガンとして始まった「京都産メンマプロジェクト」は、①放置竹林問題を解決するだけでなく、②竹林整備をボランティアから経済活動へ変化、③支援学校の生徒達に社会で活躍する場の提供、④京都の大学生と京都の企業のコラボ企画など多くの可能性のある事業であると、同社は考えている。

放置竹林問題を解決するために京都のラーメン屋が立ち上がる!「京都産メンマプロジェクト2025」を、この機会にチェックしてみては。

キラメキノ未来:https://kirameki-mirai.co.jp/index.php

(江崎貴子)

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