定額制の多拠点居住プラットフォーム「ADDress」を運営するアドレスは、2025年度の関係人口創出事業として、サテライトオフィスとADDress津和野A邸が立地する島根県津和野町の空き家を活用した「学べるゲストハウス(津和野町交流センター)」の運営を今秋スタートする。それに伴い、同施設の住み込み管理人およびコミュニティ・マネジャーとして地域おこし協力隊員の採用とマネジメントを行う。また、5月31日(土)午後2時より「採用オンライン説明会」を開催する。
アドレスの取り組み
最終のプレゼンテーションを行った拠点開発事業本部長の後藤さん(前列左から3番目)
「#全国創生」をスローガンに、多拠点居住プラットフォーム「ADDress」による二地域居住・多拠点居住を推進するアドレスは、AgVenture Lab主催の「JAアクセラレーター第7期」への参加企業を決める最終審査「ビジネスプランコンテスト」で、JA組合員の空き家を活用した農泊利用促進プランについてプレゼンテーションを行い、優秀賞に選ばれた。今後約5か月間、JAグループのアセットを活用しながら支援を受け、11月に開催されるDEMO DAYで成果を発表する。
また、アドレスは、5月9日(金)に茨城県土浦市と「空き家等活用および関係人口創出に関する連携協定」を締結。土浦市内の空き家・空き室の活用、リモートワーカーの誘致、移住・定住促進や関係人口創出に取り組んでいく。
多拠点居住プラットフォーム「ADDress」は、定額制で日本内外の家に住める多拠点コリビング(co-living)サービス。「#全国創生」をスローガンに掲げ、多拠点居住を通じ、地域活性化および地域コミュニティに新たな関係をつくるライフプラットフォームを提供している。
各家には個室を中心に寝室を確保し、シェアハウスのようにリビングやキッチンなどを共有。空き家や別荘を活用することで、コストを抑えながらリノベーションによる快適な空間を提供している。光熱費、Wi-Fi、共有家具の利用も含め低価格の月額利用が可能だ。
家守をハブとした会員同士や地域住民との交流も魅力の一つで、会員はさまざまな地域で新たなコミュニティに出会える。少子高齢化の人口減少社会において、移住ではなく都心部と地方が人口をシェアリングする多拠点居住のサービスを目指している。
日本初！学べるゲストハウスとは？
島根県津和野町は、「0歳児からのひとづくりプログラム」という教育ビジョンを掲げ、町内の中学生・高校生向けに英語などを学べる「町営塾HAN-KOH」を運営するほか、文部科学省から普通科改革支援事業と高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の指定を受けている津和野高校など「人を育てる教育事業」に力を入れている。
学べるゲストハウスの外観
「学べるゲストハウス」は、津和野高校の元女子寮だった空き家で、津和野高校や町営塾HAN-KOHも徒歩圏内。老若男女がITやデジタルを学びながら交流できる拠点として生まれ変わるとともに、宿泊施設の機能も備えることで、継続的な施設運営を目指す。施設内の一部を「ADDress津和野B邸」とし、二拠点・多拠点居住者用の住まいとしても提供する。
オンライン説明会と採用条件について
住み込み管理人かつコミュニティ・マネジャー募集のオンライン説明会は、5月31日(土)14時〜15時に開催。津和野町へのU・Iターンに興味関心があれば、誰でも参加できる。参加無料だが、申込フォームより事前申込が必要だ。
就業場所は、島根県津和野町。業務内容は、宿泊施設と交流・コワーキングスペースの管理運営、地元住民・高校生・滞在者向けIT教育やワークショップの企画運営、地域との関係構築・イベント企画・情報発信・プロモーションなど。個人の強みに応じて役割を柔軟に調整可能だという。
必須経験スキルは、基本的なPC操作、そして地域での暮らしやコミュニケーションに前向きに関われること。
給与は、月額200,000円程度(町の地域おこし協力隊基準に準拠)に加え、「ADDress津和野B邸」の家守委託費が支払われる。契約社員としてアドレスとの雇用契約となり、契約期間は1年(更新上限は2回まで)。勤務は週4日程度。活動日は自己管理で柔軟に設定でき、副業・兼業も可能とのことだ。詳しい募集要項については、下記詳細ページで確認を。
島根県津和野町で始まる「学べるゲストハウス」の試み。採用オンライン説明会をチェックしてみては。
オンライン説明会申込：https://form.run/@tsuwano-kyoryokutai
コミュマネ募集詳細ページ：https://smout.jp/plans/22257
ADDress公式サイト：https://address.love
(熊田明日良)
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