【京都府南丹市】「美山ドッグラン&カフェ THYME」で、西陣織の名門・龍村美術織物による裂地展開催

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京都府南丹市美山町にある「美山ドッグラン&カフェ THYME」では、6月6日(金)より西陣織の名門・龍村美術織物協力のもと、裂地展「温故知新~Creating new by weaving the past~」を開催する。

「THYME」について


絵画のような里山景観に囲まれた「THYME」は、グローバル・リクルートメント・スペシャリストが運営する「アートが暮らしの一部になる場所」をテーマにした、ワンちゃん同伴可の宿泊&カフェ・ドッグラン施設。


アートと自然、そして大切な家族=ワンちゃんとの時間が重なり合う、豊かな体験を用意している。


古⺠家をリノベーションした宿「古⺠家宿 THYME」では、


2005年に他界したオーナーの母が手がけた現代アート作品が空間を彩り、まるでアートギャラリーに滞在するかのような体験をすることができる。


隣接する「美山ドッグラン&カフェ THYME」では、「ワンちゃん&アート」をテーマに、動物をモチーフにした展覧会をシリーズで開催。訪れるたびに、新たな発見がある企画を開催している。

過去の展示


2024年夏・冬に開催された第1弾 渋谷菜津子さんの「チェーンソーアート個展」では、


チェーンソーで木を彫り出したとは思えない繊細な表現で、動物の愛らしさを造り出す作品の数々が話題に。


木のぬくもりと愛らしい造形が「THYME」の空間に溶け込み、多くの来場者の心を温めたという。今年冬には3回目が予定されている。


また、今年春に開催された第2弾となる大東由佳さんの写真展「犬体観測」は、モノクロ写真でワンちゃんを下から撮影したユニークな視点が光る写真展。


まるで墨絵のような幻想的な犬たちの姿は、普段の生活では気づかない新たな一面を引き出し、愛らしさやユニークさを再発見するきっかけとなったとの反響が寄せられたという。

動物や植物を織りなした裂地作品を約20点展示

今回開催される第3弾・⿓村美術織物による裂地展「温故知新~Creating new by weaving the past~」では、古代文様を復元し、現代に蘇らせてきた同社の裂地から、動物や植物を織りなした裂地作品が約20点展示される。

龍村美術織物は、「美術織物」という言葉を世に浸透させ、クリスチャン・ディオールとのコラボレーションなど世界でも類を見ない西陣織のすばらしさを海の向こうにも届けている企業。正倉院やササン朝ペルシャ、古代ケルトなど世界各地の伝統意匠に基づいた裂地には、時代や文化を超えた美が宿る。


今回のカフェの展示では、文様解説(日本語・英語)も添えられ、来場者は図案の中に隠されたモチーフを探しながら楽しめる。「西域猪頭文錦(せいいきちょとうもんきん)」は、唐代シルクロードの時代に作られた絹織物で、現在の中国・トルファン近くの遺跡から出土した。ニューデリー博物館にある同様の模様をもとに、文様の向きを交互に変えて織られている。猪の頭をかたどった模様が特徴で、力強い動物の姿が表現されており、古代ペルシャの芸術を思わせる重厚な雰囲気を持っている。


「天平鳥襷文(てんぴょうとりだすきもん)」は、奈良時代に流行した「霞襷文(かすみだすきもん)」という模様をもとに作られたデザイン。正倉院に残る染織品に多く見られる文様で、鳥や蜂、花を組み合わせて天平時代の美しさを現代風に表現し、経錦という織り方で織られている。


「ふしぎな一夜」は、19世紀後半のアーツ・アンド・クラフツ運動の影響を受けた、英国の室内装飾用の布を元にしたデザイン。中世の手工芸の復興を目指すこの運動の理念を反映し、フクロウやコウモリ、猫など幸運を象徴する動物たちが葉の間に隠れた、遊び心ある織物となっている。


「鹿文有栖川錦(しかもんありすがわにしき)」は、数少ない名物裂の中でも特に有名な錦で、鹿の文様が特徴。直線的な構図や洗練された配色、織りの技術の高さが魅力で、この作品はその伝統的な文様をもとに、新たな色使いで再現されたもの。

展覧会概要

裂地展「温故知新~Creating New by weaving the past~」の会期は、第1期が6月6日(金)~8月31日(日)の期間、第2期は9月5日(金)~11月30日(日)の期間。開館時間(カフェ営業時間)は金・土・日が12:00~16:00、水・木は予約制となっている。入場料は無料で、カフェ利用もしくは宿泊予約の人が対象となる。

里山の自然の中で、愛犬と共にアートを五感で愉しむ非日常体験を楽しんでみては。

■THYME
住所:京都府南丹市美山町長谷墓ノ下17-1
URL:https://kyotothyme.com

(yukari)

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