東京古書会館では、6月7(土)~14日(土)の期間、コレクション展示「吉田健一の交遊錄展 献呈署名本、旧蔵書他から」を開催する。会期中はトークイベントも開催される。
展示内容

『吉田健一著作集』特別セット 垂水書房
この展示では、『交遊録』をテーマに、吉田健一に関する著作本、翻訳本、旧蔵本、色紙、書簡、旧宅ものなど、主催者が永年にわたり蒐集してきたものを含む貴重なコレクションを展示する。

限定版『葡萄酒の色』垂水書房(17部限定本)
吉田健一『交遊録』に記載のある河上徹太郎、中村光夫、横光利一、福原麟太郎、石川淳、ドナルド・キーン他の献呈署名本や、吉田健一旧蔵書の展示をはじめ、限定本として、垂水書房版50部『シェイクスピア』、文藝春秋新社版30部『でたらめろん』、垂水書房版17部『葡萄酒の色』、小澤書店版99部『ポエティカ』が並ぶ。

『金沢』河出書房新社 谷川俊太郎宛署名入り
三島由紀夫、谷川俊太郎、堤清二、外山滋比古、西脇順三郎らへの献呈署名本や、小林秀雄、河上徹太郎、吉川逸治、大岡昇平らから吉田健一へ宛てた署名本も展示される。

吉田健一旧宅玄関のハウスナンバー

色紙「ラヴィアンローズ」
そのほか、色紙や、地図手紙といった書簡、名刺、旧宅所在地印刷物、吉田健一寄稿冊子、雑誌、内容見本なども並ぶ。
トークイベントも開催
また会期中に2回、トークイベントも開催される。第1回は、6月7日(土)14時~16時(開場13時30分)に東京古書会館7階会議室にて行われる。
登壇者は、角地幸男(かくちゆきお)さん。角地さんは、1948年東京・神田生まれ。早大仏文科卒、ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学教授(2020年退職)。著書に『ケンブリッジ帰りの文士 吉田健一』(新潮社)、『私説ドナルド・キーン』(文藝春秋)がある。また、ドナルド・キーンの評伝『明治天皇』『渡辺崋山』『正岡子規』『石川啄木』ほか『ドナルド・キーン自伝』『日本人の戦争――作家の日記を読む』などキーンの著作を多数翻訳。2002年、『明治天皇』の訳業で毎日出版文化賞を受賞している。
聞き手は、展示会を企画した西村義孝(にしむらよしたか)さんが務める。西村さんは、1963年鳥取生まれ。東京と兵庫で育つ。平日はサラリーマンとして、週末は散歩しながら吉田健一、佐野繁次郎、辻静雄他を蒐集してきた。『彷書月刊』第1回古本文学大賞特別奨励賞「それでも探す吉田健一本と佐野繁次郎装幀本」(彷徨舎、2006年)。『ユリイカ』特集 吉田健一「常識」のダンディズム「古書から見る吉田健一受容の変遷」(2006年10月号)。元サンパン同人。編著に『佐野繁次郎装幀集成 増補版』(2024年)がある。2024年に東京古書会館で「佐野繁次郎仕事展」を開催した。
第2回は、6月14日(土)14時~16時(開場13時30分)に東京古書会館7階会議室にて行われる。登壇者は、第1回で聞き手を務めた西村義孝さんだ。
いずれの回もメールにて事前の申し込みが必要。詳細は、下記のコレクション展示詳細ページで確認を。
同展では、図録も販売予定とのことだ。この機会に、「吉田健一の交遊錄展 献呈署名本、旧蔵書他から」に足を運んでみては。
■吉田健一の交遊錄展 献呈署名本、旧蔵書他から
日 程:6月7日(土)~14日(土)
休館日:6月8日(日)
時 間:10時~18時(土曜日は17時閉館)
会 場:東京古書会館2階展示室
住 所:東京都千代田区神田小川町3-22
入場料:無料
詳細:https://www.kosho.ne.jp/?p=1554
(熊田明日良)
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