サーフィンスクール「Twelve Surf(トゥエルブサーフ)」の代表でプロサーファーの植草祥悟氏は、障害や病気を抱える人、サーフィン未経験者、そして一般のサーファーまで、誰もがチャレンジできる場所を千葉県九十九里町にオープンするためのクラウドファンディングを、6月13日(金)に開始。
「Twelve Surf」代表・植草氏の生い立ち
2022年開業の「Twelve Surf」代表・植草祥悟氏は、5歳のときに右足の半月板を損傷し、運動を断念しかけた過去を持つ。しかし、「海」が彼の人生を大きく変え、サーフィンというスポーツに魅了されるようになる。その後、競技として本格的に取り組み、2024年には日本サーフィン連盟(JPSA)公認のプロサーファーに認定された。
しかし、波瀾万丈の人生はここで終わらない。プロ認定を受ける前に、自身が指定難病「特発性後天性全身性無汗症(AIGA)」であることを診断される。発汗が困難になるこの病は、炎天下や高温下での活動が大きなリスクとなるにもかかわらず、彼は「それでもサーフィンをやめたくない」という強い気持ちで、病と共存する道を選んだ。
このような経験を通して、「障がいや病気があっても、誰でもチャレンジできる場所をつくりたい」という思いが芽生え、九十九里の海辺に「Twelve Surf」を立ち上げるに至った。
植草氏は、現在も体調の変化に応じて入退院を繰り返しながら、ステロイドパルス療法を定期的に受けている。
レッスン受講者の声
「Twelve Surf」では、「誰もが挑戦できる場所をつくりたい」という思いのもと、初心者から上級者、さらには障がいや難病を抱える人まで、幅広い層に向けたマンツーマン・少人数制のレッスンを提供している。
「Twelve Surf」でレッスンを受けた受講者からは、「自分が本当に波に乗れるなんて思っていませんでした。初めて乗れた瞬間の感動は、今でも忘れられません」「これまでは波に乗られていた感覚でしたが、今は自分が波を乗りこなしているという実感があります」「正直、サーフィンって難しい。でも、一本波に乗れたときの達成感は、そのすべてを超えるほど面白い！」「体力的にしんどいこともあるけれど、気づけば毎週、海に通っている自分がいます。それだけ夢中になれる時間です」といった声が届いているという。
4K映像で撮影し成長を見える化するレッスンを提供予定
「Twelve Surf」では、サーフィンの成長を見える化するため、4K対応の一眼カメラやドローンで撮影した映像を用いたレッスンの提供を予定している。レッスン後は屋内のモニターで撮影映像を確認しながら、フォームや動作の改善を丁寧に指導するという。
映像で記録することで、自分のサーフィンの成長が見えるようになるだけでなく、それをSNSでシェアすることでレッスンが挑戦の証になるように、そして次の誰かへの“挑戦のきっかけ”になるように、「Twelve Surf」はそんな連鎖を生む場所となることを目指している。
また、「伸び悩んでいる」「もっと成長したい」「自分のサーフィンを映像で客観的に見たい」といった中級者・上級者の人にとっても、プロがリアルタイムで波の選び方やタイミングを指導すること、4K映像で細かく解析することで、これまでにない上達スピードを実感してもらえるはずだと考えているという。
バリアフリーの設備整備や様々な企画を予定
サーフィンは、日焼けや海の怖さなどから「自分には向いていない」と感じてしまいがちだが、「Twelve Surf」では、初心者や女性、子ども、さらには障がいや難病を抱えた人にも安全に楽しんでもらえるよう、マンツーマン対応とバリアフリーの設備整備を進めている。
今後は、定期的な障がい者向けスクールや地域の子どもたちとの交流企画、イベント運営なども予定しており、単なるスクールやショップではなく、「誰もが安心して挑戦できるサーフィンのコミュニティ拠点」として育てていきたいとの考えだ。
店舗の建設資金や設備資金を募集
今回のクラウドファンディングでは、11月にオープン予定の店舗の建設資金や、スクール用備品・サーフボード・レッスン用動画撮影機材の購入費、広報・運営に必要な広告費や人件費の一部を募集。支援者には、限定Tシャツやオリジナルタオル、動画撮影付きレッスンなどのリターンを用意している。詳細はプロジェクトページで確認を。
誰もが安心して挑戦できるサーフィンの場を作るための、「Twelve Surf」のクラウドファンディングをチェックしてみては。
CAMPFIRE：https://camp-fire.jp
プロジェクト名：九十九里に“挑戦のサーフショップ”を作りたい！
Twelve Surf HP：https://twelve-surf.com
(yukari)
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