バリューマネジメントは、北海道函館市内にある国指定の重要文化財「旧相馬家住宅」の運営を元所有者より引継ぎ、7月12日(土)より、新体制にて、歴史的・文化的価値を広く発信すべく、一般公開を開始する。
和と洋が調和した重要文化財「旧相馬家住宅」
旧相馬家住宅は、函館山へと上る坂の中腹、函館市の伝統的建造物群保存地区に位置する国指定重要文化財だ。
同物件は、1907年に函館で発生した大火を受け、北海道屈指の実業家である初代・相馬哲平氏により、市民の雇用創出と復興のために相馬家の私邸として、函館市元町エリアに建築された。
多種多様な技術を持つ多くの職人が建築に携わったことにより、主座敷には書院造の意匠、茶室には数寄屋造建築に見られる意匠が多く取り入れられ、洋間は全体的にヴィクトリアン・スタイルに仕上げられるなど、和と洋が調和した近代建築となっている。
建築単体の評価に加え、函館市の景観に融合している点が評価されたことにより、2009年に函館市の伝統的建造物に、2018年に国の重要文化財に指定された。
歴史的建造物の保存と活用を両立させる
歴史的建造物の保存を目的に利活用を行うバリューマネジメントは、函館の地域での活動を通じて「旧相馬家住宅」の元オーナーと出会い、建物の保存と活用の可能性について協議を重ねてきた。
その結果、地域の歴史や文化に関心を持つ個人を含めた幅広い出資を募ることで、歴史的建造物の保存と活用を両立させる、新たなモデルの導入を決定。LEVECHYが運営する不動産クラウドファンディングサービス「LEVECHY」を通じたファンド組成計画から旧相馬家住宅の保存まで、協働して取り組んでいる。
旧相馬家住宅が一般公開がスタート
7月12日(土)より、旧相馬家住宅の一般公開がスタートした。
公開期間は7月12日(土)～10月31日(金)で、開館時間は9:30～16:30(最終入館16:00)となっている。
休館日は月・火・水・木曜。11～3月は冬季につき休業となるので注意しよう。
歴史的建造物を利活用したレストランとの連携も
一般公開開始に伴う新施策も開始された。
SHOKO TAKAYASU © SHOKO Photography 2023
元レンガ倉庫の建物を改修し1棟9室のホテルに仕立てた「NIPPONIA HOTEL 函館 港町」内の「LE UN(ル アン)」にて、旧相馬家住宅観覧チケットの半券を提示し、レストランで飲食をするとワンドリンクがサービスとなる。
「LE UN」は、北海道ならではの食材であるホタテやオオズワイガニといった海の幸をはじめ、大自然が育んだ旬の食材をふんだんに使い、フレンチの技法で仕立てた地産地消の料理を提供するダイニングレストランだ。
「旧相馬家住宅」と港町の顔である元赤レンガ倉庫、また函館にのこる歴史的建造物・まちなみを巡り、この土地ならではの美食を愉しむきっかけになるだろう。
「LE UN」の営業時間はランチ11:00～15:00 (L.O.14:00)※土日祝のみ、ディナー17:30～22:00(L.O.20:00)。有効期限は10月31日(金)までとなっている。
フォトウエディングプランも実施
「旧相馬家住宅」を舞台としたフォトウエディングプランの提供もスタートする。
洋装・和装問わず映える、築100年を超える特別な文化財での撮影は、唯一無二の体験になるはずだ。
価格は洋装プラン324,500円(税サ込)、和装プラン357,500円(税サ込)となっている。問い合わせする際は、「旧相馬家住宅 フォトウエディングプラン」と伝えよう。
2025年度中にホテル開業を予定
バリューマネジメントは、2025年度中にホテル開業を目指す計画「旧相馬家住宅ホテル計画(仮称)」を遂行中だ。
国指定重要文化財は、その保存および公開にあたって、文化財としての価値が認められている部分への直接的かつ物理的な変更は禁止されている。
したがって、ホテル計画においては、建物のうちカフェエリアを中心とした区画を対象に、重要文化財としての価値を守りながら3つの客室に改修を行う予定とのこと。
函館を訪れた際は、旧相馬家住宅を見学してみては。
■旧相馬家住宅
住所：北海道函館市元町33-2
敷地内の重要文化財指定建造物：2棟
公開期間：7月12日(土)～10月31日(金)※11月～3月は冬季につき休業
開館時間：9:30～16:30(最終入館16:00)
休館日：月・火・水・木曜
特典：同館の半券を提示のうえ「NIPPONIA HOTEL 函館 港町 LE UN」(北海道函館市豊川町11-8)で飲食した人を対象に、ワンドリンクサービス
ホームページ：https://www.kyusoumake.com
(オガワユウコ)
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