【長崎県長崎市】築30年の旧カラオケ店を中村塗装が再生!シェア型ホテル「HOTEL URO」として開業

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長崎市で創業57年の歴史を持つ中村塗装は、築30年の旧カラオケ店を独自の塗装技術と建築再生ノウハウで蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO(ほてる うろ)」を、8月1日(金)に開業した。

探検的な体験が、この建築の魅力


長崎は、街全体が山肌に張りつくように広がり、地形と建築が密接に絡み合った「坂」の街。「HOTEL URO」の対象建築は、かつて地域に親しまれてきたカラオケ店だったが、惜しまれながらも閉店し、その後10年ほど時が止まったような場所になっていたという。

築30年を経過したこの建築物は、六段ごとに階層が切り替わるスキップフロアの構成。中央に配された屋外階段にまとわりつくようなカラオケルームが、まるで長崎という都市そのものを体現しているような特異な構造を持っていたそう。中村塗装は、歩くうちに自分がどこにいるのかを見失うような探検的な体験こそが、この建築の魅力であると考えた。

そこで、この特異な構造と水回りの欠如という条件のもと、同社は全室に水回りを設けるのではなく、共用に集約することで改修コストを抑えつつ、自由度の高い滞在スタイルを可能にするホステル業態を選択。長崎の観光需要とも親和性の高い、柔軟で効率的な宿泊モデルを目指して蘇らせた。


建物に残された貫通動線や象徴的な階段を活かし、1階には“通り抜ける街路”のような公共性を持たせている。白い塗装で再構成された階段は、音と光で体験価値を演出して、建物全体で長崎の街を一望できる“市中の展望台”としての場所性を実現。

同社は、既存建物の特性と事業性・空間設計を重ね合わせ、全てを新しく作り替えるのではなく、面影を残しながら都市とつながるホステル体験を立体的に構築した。

「樹洞」に滞在するような体験を提供

「HOTEL URO」のコンセプトは、“URO(樹洞)”。木の樹洞を意味するこの言葉には、「街にひそむ小さな余白で、誰かがふと立ち止まり、記憶がとどまる場所」という静かなイメージが込められている。

建物全体を一つの大きな木として捉え、小さな客室が樹洞のように左右に配置された構造は、上空に向かって風を感じる階段空間と相まって、様々な生物の棲家となる樹洞に滞在するような体験を提供。大きな空間でないからこそ心が落ち着き、巣にこもるような安心感を与えるホテルを目指したという。


客室は、ダブルベッド1台を備えた個室タイプの「Standard Double」や、


「Deluxe Double」に加え、


二段ベッド2台を備えた、4名定員のドミトリールーム「Mix Dormitory/Female Dormitory」も展開。

また、女性の一人旅でも安心して泊まれる女性専用フロアも用意している。

ホテル内共用部も特別な空間


ホテル内共用部の「FAAH Terrace」は、自然の旋律に包まれる階段。長い間地域の人々に愛されたカラオケ店の8階建て階段が、白い空間に生まれ変わり、利用者を優しく迎え入れる場所に。

「音のグラデーション」を奏でる特別な空間で、地底から上空へと移ろう自然の音が心地よく響き渡る空間となった。


ホテルの最上階8階に位置する「FAAH Lounge」は、街を見渡す窓のようなカフェ/宿泊者専用のラウンジ。

ミニマルな空間に象徴的に配された一つの正方形の窓からは、長崎の街並みが絵画のように広がる。



男女別に設置された共用シャワールームには、ドライヤーやシャンプー類、全身鏡を完備。

清潔で使いやすい環境を整え、快適な滞在をサポートしてくれる。

階段部分にサウンドアートを導入


さらに「HOTEL URO」では、より快適で心地良い滞在空間を創り出すために、階段部分にサウンドアートを導入。長崎出身のサウンドアーティスト・坂本豊氏の代表作である擬似自然音景と、同ホテルのために作られたオリジナルのアンビエントミュージックを融合した音環境が制作されている。

電子音だけで人工的に再構成された自然音と、繊細な音響処理を施したアンビエントミュージックは、都市と自然、現実と仮想が溶け合う、感覚の境界を超えるサウンドスケープだ。

カフェやバーも併設


日々の喧騒から離れ、心ゆくまで「なにもしない時間」を過ごせるカフェ「FAAH」にも立ち寄ってみて。

宿泊者だけでなく、地域の人も利用可能だ。


また、金と土曜日は、日が暮れ始めたら「ゆっくり、眠りにつくように」がコンセプトのバー「zzzzz」も営業している。プライベート感あふれる心地よい空間で、選りすぐりのお酒が心身を深いリラックスへと誘ってくれるだろう。

築30年の空きビルを塗装技術で蘇らせたシェア型ホテル「HOTEL URO」で、音・光・塗装が織りなす新たな宿泊体験を楽しんでみては。

■HOTEL URO
住所:長崎県長崎市鍛冶屋町6-10
営業時間:カフェ「FAAH」毎日8:00~17:00、バー「zzzzz」金・土17:00~22:30
公式HP:https://hotel-uro.jp/

中村塗装公式HP:https://nakamura-tosou.co.jp/

(佐藤ゆり)

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