【石川県】能登半島地震の復興作業員の宿泊施設不足解決のために。古民家再生プロジェクトを実施

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能登半島地震復興支援 古民家再生プロジェクトにより宿泊施設へ再生させる石川県輪島市の古民家

旅行事業およびホテル運営を展開するホワイト・ベアーファミリーは、石川県・能登半島地震の被災地において、復興作業員の宿泊施設不足という課題の解決に向け、古民家を再生した宿泊施設を整備するプロジェクトを、8月1日(金)~23日(土)の期間、不動産クラウドファンディング事業「たびやどファンド」で実施している。

環境的課題による復興の遅れと人口減少の問題

被災後、大雨被害にもあった地域(石川県輪島市)

2024年元日に発生した能登半島地震と、同年9月に発生した豪雨で二重被災にあった石川県では、現在も住宅再建やインフラ整備が遅れており、復興は道半ばにあるという。

現場では、建築職人や技術者などの人員が不足する一方で、他府県から技術者が現地を応援に訪れても「泊まる場所がない」「食事をとれる場所がない」という環境的課題が、復興活動を難しくしているという声があげられている。

こうした復興の遅れから、被災地の中心部である奥能登(輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)では、若い人を中心に人口減少が止まらないそう。

実際に県の統計調査(※)では、震災直前の2024年1月の奥能登(輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)の人口は55,213人から、6月までに49,052人になり、6,161人も人口が減ったことが明らかに。地震発生から11%以上の人口が減少したことになる。

能登の被災古民家を宿泊施設に再生

これらの課題に対し、同社は全国古民家再生協会と連携し、能登の被災古民家を宿泊施設へと再生するプロジェクトを進行中。

対象となるのは、地震により損傷を受けながらも、修繕・再利用が可能と判断された木造住宅。これらを修復し、復興作業員が中長期で滞在できる民宿型旅館として整備していく。

現在、第1棟目の購入と設計が完了しており、今年冬のオープンを予定。将来的には、5棟以上の運営を視野に入れているという。宿泊施設では、朝夕の食事提供も可能とし、現場で働く作業者の健康維持と作業効率の向上にも寄与する。

再生費用には、ホワイト・ベアーファミリーが新たに立ち上げた不動産クラウドファンディング事業「たびやどファンド」を活用し、より多くの人が被災地を支援できるよう呼びかけている。

ホワイト・ベアーファミリーの思い

ホワイト・ベアーファミリーは、2020年の新型コロナウイルス感染拡大による旅行需要の消失により、約350億円の負債を抱え、民事再生を申請した。

ホテルという不動産資産や関係各社の協力に支えられ、2021年に再生手続きを完了。2022年には、近藤康生氏が代表取締役社長として復帰を果たした。


近藤康生氏は、「私たちは多くの方に支えてもらって、会社を再起させることができました。だから、次は私たちが誰かを支える側に回って頑張っていきたい。能登を元気にしたい」と話す。今回の取り組みには、再生企業としての社会的責任と恩返しの思いが込められている。

奥能登の過疎化を食い止める!ホワイト・ベアーファミリーの古民家再生プロジェクトをチェックしてみては。

たびやどファンド:https://www.tabiyadofund.com
プロジェクト名:【たびやど第1号ファンド/匿名組合契約】能登半島地震復興支援 古民家再生プロジェクト

※参照:石川県 総務部 いしかわ統計指標ランド:https://toukei.pref.ishikawa.lg.jp/search/min.asp?sc_id=10

(yukari)

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