「インタビュー」韓国アニメーション映画界を牽引する 『あの星に君がいる』新鋭ハン・ジウォン監督による 長編作品が日本上陸!ハン・ジウォン監督インタビュー到着

インタビュー

Netflix初の韓国アニメーション作品『あの星に君がいる』の監督としても記憶に新しい、新鋭アニメーション監督ハン・ジウォンが、第51回韓国日報文学賞を受賞した「わたしに無害なひと」に収録された、チェ・ウニョンによる短編小説「あの夏」をアニメーション映画化した『The Summer/あの夏』。日本語吹替版では、主人公イギョンを内田真礼が、イギョンの恋人スイを伊瀬茉莉也が演じる。この度、ハン・ジウォン監督のインタビューが解禁。2015年、『思ったより澄んだ』※で、韓国における劇場用アニメーション映画監督として韓国人最年少のデビューを飾ったハン・ジウォン監督。

ハン・ジウォン監督© Elle Korea, YoungBae

『新感染 ファイナル・エクスプレス』や『ソウル・ステーション/パンデミック』のヨン・サンホ監督らからも「韓国ではなかなか見られない新しいタイプの監督」と賞賛を浴びた韓国アニメーション界が注目する新鋭だ。運命的な出会いによって恋に落ちていく2人の少女の青春の痛みと喜びを描き、韓国のミレニアル世代、Z世代の観客を魅了した本作の制作背景や、ベストセラー作家チェ・ウニョン原作の映像化への挑戦、本作に込めた思いについて語った。

―映画の原作である、チェ・ウニョンの「あの夏」を初めて読んだときの感想を聞かせてください。

率直な感情やほろ苦さ、そして初恋に伴う情熱が心に深く響きました。個人的にリアルに感じられたのは、恋人関係にある2人の間で起こる感情の微妙な変化です。そのような感情をとらえたアニメーションを作りたいと思いました。イギョンとスイに共感したのは、私が彼らと同じ年頃だったときに初めて恋に落ちたのと、同じような戸惑いを感じたからです。

(2ページに続く)

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