【兵庫県丹波市】丹波竜化石工房が「たんば恐竜博物館」としてリニューアル!丹波竜の全身骨格模型も

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2024年の9月から工事が進められていた「丹波竜化石工房」が、7月12日(土)に「たんば恐竜博物館」としてリニューアルオープンした。

2人の地元の男性が「丹波竜」を発見

兵庫県丹波市にある「たんば恐竜博物館」。兵庫県丹波市山南町上滝地域には、前期白亜紀の地層である篠山層群が広がっている。元々、生物の巣穴など当時の生活痕の化石が見られていた場所から、大発見の報がもたらされたのは2006年だそう。

2人の地元の男性が「兵庫県立人と自然の博物館」に「泥が固まってできた泥岩層の赤茶けた岩盤の中から灰色の突起物」を持ち込んだのが始まりだったという。

地学愛好家であった2人は、これを恐竜の骨だと推測し、博物館に持ち込み鑑定を依頼したところ、恐竜の肋骨と尾椎の化石であることが判明。これが新属新種「タンバティタニス・アミキティアエ」、通称「丹波竜」の発見だった。

「丹波竜」について

正式名称の「タンバティタニス・アミキティアエ」。恐竜の学名は、産出地である「丹波」とギリシア神話の女巨人「ティタニス」、発見者2人の「友情」を意味するラテン語の「アミキティアエ」が組み合わせられたものだ。

現在のところ、全ての骨格は残念ながら発見されていないが、尾椎という尻尾の骨から独自の特徴が見て取れたために、ブラキオサウルスなどに代表される竜脚類の新属新種であることが分かったそう。そのなかでも「ティタノサウルス形類」と呼ばれる大型草食恐竜の1種だと考えられている。

見つかった骨から推測される全長は数メートル。日本で見つかった中では最大級の陸上生物ではあるものの、分類されている竜脚類の中では小型の部類に入るのだとか。

また、その骨の形態から主に白亜紀に繁栄したティタノサウルス形類の中でも、比較的に原始的なタイプであると考えられている。

「丹波竜」の特徴は、首を動かすだけで広い範囲の植物を食べ続けるための長い首。十数メートルを超える大きな体を動かすには、たくさんの食糧を常に食べることが必要となるため、長い首を用いて動き回らずともその場で首を動かすだけで広い範囲の植物を食べ続けていたようだ。

5つのゾーンに展示を区分

今回、「丹波竜化石工房」が「たんば恐竜博物館」としてリニューアルオープンした。

建物の外観には、リニューアルオープン前と変わらず「丹波竜」の顔が。正面には、今回「TDM」の大きなロゴマークが設置されている。


今回のリニューアルオープンでは、展示の内容に沿って、5つのゾーンに展示を区分。入口を入ると、丹波竜の生態復元模型が出迎えてくれる。

さらには丹波竜の発見された篠山層群の地層を再現した「プロローグ~丹波竜の世界へ~」よりスタート。続く「丹波3億年の旅ゾーン」では、丹波市の岩石や地質を展示、また地層や化石のできる仕組みを体験しながら学べる。


そして「丹波のキセキゾーン」では、「丹波竜」の全身骨格模型を中心に篠山層群で発見された化石を展示している。

「生命のあゆみゾーン」では、現在を生きる動物たちに至るまでの進化の過程をたくさんの標本を見ながら学べる「脊椎動物の進化」を展示。「丹波竜」の仲間の竜脚類を中心に、角竜類・獣脚類などの化石を展示した「恐竜の進化」では、特にトリケラトプスに代表される角竜類は複数の標本が展示されているのが非常に珍しいという。

最後のエリアとなる「エピローグ~未来への軌跡~」では、現在の丹波市の自然の写真などを展示。また、これまでの「丹波竜化石工房」にはなかった恐竜に関する書籍や図鑑等を並べ、ゆったりと学習できるスペースも用意されている。

出口前では「丹波竜」をはじめとした恐竜や、丹波市のマスコットキャラクター「丹波竜のちーたん」のグッズを販売。恐竜好きにはたまらない商品が並ぶ。「たんば恐竜博物館」の入館料は、大人(高校生以上)300円、小中学生100円だ。

また、「たんば恐竜博物館」から車で10分ほど行った「丹波竜の里公園」には、「丹波竜」の実物大モニュメントや恐竜骨格をモチーフにしたアスレチックとスライダーがあり、壮大なモニュメントを間近に遊べる。隣接した「元気村かみくげ」では、土日祝限定で化石発掘体験ができるほか、名物の「恐竜焼き」や丹波市産の農産物を販売。家族で訪れても楽しめる施設だ。

この機会に、「たんば恐竜博物館」や「丹波竜の里公園」に遊びに行ってみては。

■たんば恐竜博物館
住所:兵庫県丹波市山南町谷川1110番地
休館日:月曜日 ※夏休み期間8月31日(日)までは無休
開館時間:午前10時~午後5時 ※11月1日~3月31日までは午後4時まで
公式HP:https://www.tambaryu.com/index.html

(ソルトピーチ)

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