日本テトラパックは、大阪・関西万博の北欧パビリオンにて紙容器入りボトルドウォーター40万本の無償配布し、専用回収ボックスを設置。来場者が資源循環を“体験”できる取り組みを行う。
「使って・回収して・再生する」体験から持続可能な未来を考える
万博開催期間中、北欧パビリオンへの来場で紙容器に入った飲料水を受け取れる。容器は、北欧パビリオンのロゴを配した3種類のデザインで、北欧パビリオン1Fの出口付近に専用の回収ボックスが設置されている。

ボトルドウォーターが配布されている様子(左)と専用回収ボックス(右)
来場者は無料配布されたボトルドウォーターを手に取り、飲み終えた容器をパビリオン内の回収ボックスや会場内の『紙ごみ』専用箱に投函することで、飲用から回収、リサイクルまでの流れを体験できる。
北欧パビリオンで配布されている紙容器入りのボトルドウォーターは、アルミ箔層を含む多層構造で設計されており、光や酸素から内容物を守る高い機能性を備えている。牛乳パックと同様にリサイクルが可能である点も、大きな特徴のひとつだ。
しかし、アルミ付き紙容器のリサイクル率は依然として低く、多くが可燃ごみとして焼却処理されているのが現状だ。背景にはリサイクル拠点の不足や、消費者への認知不足がある。
北欧パビリオンおよび万博会場内で回収された紙容器は、大阪・関西万博の「難再生古紙のリサイクル」協賛者であるコアレックス信栄にてトイレットペーパーへ再生され、万博会場のトイレで使用される。これにより、来場者が循環型社会の仕組みを体感できるだけでなく、来場者自身の行動が環境に与える影響を実感する機会にもなる。
新しい再生品でリサイクルの用途拡大と可視化を目指す
日本テトラパックは、アルミ付き紙容器の再生品の多様化にも注力している。協力会社との連携により、テーブルトップ・ペーパーナプキン・再生段ボールといった新しい用途を開拓してきた。
北欧パビリオンで配布されているボトルドウォーターを置くテーブルには、天面に再生ボードが使用されている。このボードは、テトラパックの紙容器を含む紙製の容器や化粧箱などをリサイクルして作られたもので、紙容器の繊維を固めた板状の素材だ。耐久性・風合い・汎用性に優れており、机やディスプレイシェルフなど、さまざまな用途で活用されている。

テーブルトップ
テトラパックの紙パックを一部原料として使用したオリジナルデザインのペーパーナプキンは、北欧パビリオン内での特別イベント開催時にノベルティとして配布された。また、テトラパックの来客スペースや工場内の社員食堂で使用されているほか、消費者イベントのノベルティとしても好評だ。

ペーパーナプキン
北欧パビリオンで配布されているボトルドウォーターの梱包には、テトラパックの紙容器を原料にした再生段ボールが使われている。

再生段ボール
テトラパックについて
テトラパックは、1951年にスウェーデンで誕生した食品加工処理と紙容器充填包装システムの世界的なリーディング・カンパニー。世界160カ国以上のユーザーのニーズを満たすため、安全で栄養価の高い食品を作っている。世界中に24,000名以上の従業員がいるテトラパックは、食品をどこでも安全に入手できるようにすることを約束し「大切なものを包んでいます(PROTECTS WHAT’S GOOD)」というモットーのもと、食品・人々・地球を守っている。
日本テトラパックのサステナビリティディレクター・大森 悠子さんは、「今回の万博を機に、各社との連携により新たなリサイクル品を開発、展示することができ、大変嬉しく思います。並びに、パビリオン内で配布しているボトルドウォーターの紙パックの回収・リサイクルの実現にご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。回収・リサイクルは、消費者一人ひとりのアクションから始まります。万博での体験を通じて、テトラパックが掲げるテーマ『Join the sustainable journey.(サステナブルな未来へ、ともに行動しよう)』に触れ、リサイクルは身近にできることだと感じていただければ幸いです。新しいリサイクル製品へ生まれ変わることを知っていただくことで、今後、日常での意識や行動が少しでも変わることを願っています」と話す。
この機会に資源循環を体験できる北欧パビリオンの取り組みに、参加してみては。
詳細:https://www.tetrapak.com/ja-jp/campaigns/expo2025
日本テトラパックHP:https://www.tetrapak.com/ja-jp
(erika)
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