藤田金属は、オリジナル鉄フライパン「GARTEN」シリーズの累計販売個数が77,777個を突破したことを発表した。
業界の苦境から生まれた海外メーカーとの協業
2018年の販売開始から約7年間で累計販売個数が77,777個をを達成した「GARTEN」は、直営店、EC、卸販売、海外展開と多方面で販売されており、家庭だけでなくプロの現場でも広く愛用されている。
「GARTEN」販売前の2013~2018年当時、藤田金属は価格競争と値崩れが激しく利益が薄い状態が続いていた。また、新製品を出してもすぐに類似品が出回る業界構造にも苦しめられていたという。
そこで、オリジナル商品を強化し、より多くの人に鉄フライパンを使ってもらいたいという思いから、2018年にドイツのキッチン・家庭用品の最大の国際見本市「Ambiente」を初視察した。
そこで創業100年を超えるドイツの老舗ハンドルメーカーと出会い、展示会会期中にサンプルを製造するというスピード感で取引が始まった。
本体部分は藤田金属の自社製造、ハンドル部分はドイツ老舗メーカーとの協業という形で、鉄本来の良さに加え、機能性を兼ね備えた「GARTEN」シリーズは誕生した。
独自の「ハードテンパー加工」で油ならし不要を実現
「GARTEN」シリーズの大きな特長の一つは、鉄フライパンに通常必要な、自宅での「油ならし」が不要な点。これを可能にしているのが、藤田金属独自の「ハードテンパー加工」という技術だ。
鉄板の温度が700°になるまで高温バーナーで焼き、一定時間冷ました後、食用のオリーブオイルで馴染ませている。
この独自加工を施すことで、自宅での「油ならし」が不要になることに加え、最初から油が馴染んでいるため、「焦げ付き」や「こびりつき」「さび」やすさを軽減。購入者の元に届いてから、水洗いですぐに利用できる。
日常使いを考えたドイツ製ハンドル
ハンドル部分には、日常使いに最適なドイツ製ハンドルを採用している。このハンドルはステンレスと樹脂の混合により、熱が伝わりにくく、手に馴染みやすいデザインだ。
また、ハンドルの高さが低めに設計されているため、持ち上げた時に安定しやすいという機能性も兼ね備えている。
「GARTEN」シリーズラインナップ
「GARTEN」シリーズは、多くの人のニーズに応えるため、バリエーション豊富なラインナップで用意されている。
具体的には、フライパン(20cm/24cm/26cm/28cm)、
深型(20cm/25cm)、
いため鍋(20cm/24cm/28cm/30cm)、
そして卵焼き(中/大)など幅広いサイズや形状が揃う。
本体だけでなく、金型の設計・製造まで自社一貫体制で行っており、市場調査やユーザーの声をもとに、今後もラインナップを拡充していく予定だ。
海外市場への挑戦と販路拡大

2024年 Ambiente
藤田金属は、海外へ販路を拡大するため、2020年からは「Ambiente」のみならず、フランスの「Maison&Objet」にも出展。

2025年 Ambiente
鉄本来の良さに加え、機能性を兼ね備えた製品を海外に積極的にアピールし、オリジナル商品の卸販売だけでなく、OEM・ODM、コラボ商品にも注力している。

2025年 ドイツハンドルメーカーへ訪問
今後は、各国代理店のオリジナル商品を製造することで、それぞれの国の食文化や特色を生かした鉄製調理器具の開発・製造を進めていきたい考えだという。なお、同社は2026年の見本市出展もすでに準備中だ。
使い始めの手間がない「GARTEN」シリーズの鉄フライパンで、毎日の料理を楽しんでみては。
藤田金属公式サイト:http://www.fujita-kinzoku.jp
公式オンラインサイト:https://frypan-village.com/collections/series-garten
(丸本チャ子)
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