
やまとは、11月3日(月・祝)に、福島県郡山市に「やまと在宅診療所 郡山」を開設した。
郡山で質の高い在宅医療体制を
やまとでは2013年の「やまと在宅診療所 登米」開設以降、医師が都市部と地方を循環して地域医療を支える「医師循環型モデル」を実践してきた。
郡山市の在宅療養診療所・病院数は全国平均並みだが、福島県全体では全国平均を下回っており、県の第8次医療計画でも今後増加が見込まれる在宅医療の需要に対応するため、在宅療養支援診療所の拡充と人材確保が目標に掲げられているとのこと。特に、時間外の往診や看取り対応ができる、24時間対応の機能強化型在宅療養支援診療所が重要性を指摘されているという。
やまとではこれまで、地域の医療機関・介護事業所と連携し、疾患や重症度を問わず、在宅医療を必要とする患者に広く対応してきた。
郡山においても、これまで培ってきた知見を活かし、周辺病院や訪問看護ステーションなど多職種の人々と協働しながら、質の高い在宅医療体制を整えていく。また、在宅医療に携わる人材の確保と育成にも取り組み、将来的には郡山市を中心とした「福島型・医師循環モデル」の構築を目指すという。
毛利晃大院長のプロフィール

「やまと在宅診療所 郡山」の毛利晃大院長は、1989年生まれ、2015年に順天堂大学医学部を卒業し、同大付属練馬病院で臨床研修後、東京都立多摩総合医療センターにて救命救急科、東京警察病院にて救命集中治療科、国立病院機構東京医療センターにて整形外科の専門研修を受けた。
2021年より訪問診療に従事し、2024年、オークランド大学への留学後、都内クリニック勤務を経て、今年4月よりやまとで勤務している。
毛利晃大院長からのメッセージ
「やまと在宅診療所 郡山」の毛利晃大院長は、以下のようにコメントしている。
「私はこれまで、救急医療や急性期の整形外科での診療を通じて、慢性期医療の重要性を強く感じ、在宅医療の道へ進みました。在宅診療に携わる中で、患者さんの暮らしや地域が抱える課題に触れ、地域医療への関心が一層深まりました。その想いから、やまとに入職しました。
やまとでは、宮城県大崎市と神奈川県川崎市の診療所で勤務してきました。いずれの地域でも、急性期から在宅、介護まで切れ目のない質の高いケアを実践しており、そのシームレスな医療提供の仕組みを郡山でも活かしていきたいと考えています。
福島には学生時代に訪れたことがあるだけですが、『いつかこのような場所で暮らしてみたい』という思いを抱くような場所だったことを覚えています。
これからは、郡山で暮らす患者さんお一人おひとりが、その人らしく、住み慣れた場所で最期を迎えられるように、地元出身のスタッフや地域の医療機関・介護事業所の方々と共に、チーム一丸となって取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします」
やまとの取り組み
やまとは、2011年の東日本大震災をきっかけに結成された医療支援チームをベースとしている。
2013年4月、宮城県登米市に「やまと在宅診療所 登米」を開設し、現在は在宅診療を主体とする診療所を10カ所(宮城県登米市、大崎市、栗原市、仙台市若林区、仙台市青葉区、名取市、白石市、岩手県一関市、神奈川県川崎市、横浜市)と家庭医療を行う診療所(高知県高知市)のほか、訪問看護ステーション、栄養ケアステーションを運営している。
今後も「地域に対して想いを持つ医療者と共に、その地域の資源を活かした持続可能な医療体制の構築」を目指し、新規開設を計画しているという。
郡山を拠点に在宅医療を届ける「やまと在宅診療所 郡山」をチェックしてみては。
■やまと在宅診療所 郡山
住所:福島県郡山市赤木町22番2号
HP:https://koriyama.yamatoclinic.org
(yukari)
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