【長野県塩尻市】旅人と地域の人々がひとつの茶席に集う夜の茶会「夜咄灯話」、参加申込受付中

ランドブレインは、奈良井まちやど、chiyorozuと共同事業運営のもと、新しい茶のかたちを提案する「Chado meets」を開催する。この企画は「茶の湯」をテーマに、地域と都市、伝統と現代をつなぐ文化交流プログラムを実施するもので、11月には長野県・奈良井宿(重要伝統的建造物群保存地区)の旅籠を舞台に、伝統と現代をつなぐ新しい“茶のかたち”を提案する夜の茶会「夜咄灯話(よばなしとうわ)」を開催する。

文化交流プログラム「Chado meets」
「夜咄灯話」について
「夜咄灯話」概要
関連イベント「紡縁茶会(ぼうえんちゃかい)」

文化交流プログラム「Chado meets」

茶の湯には、人を結び、文化を育む力がある。ともに茶を囲む時間から新しい愉しみと出会いを紡ぎ、文化を広げていく。「Chado meets」は、そうした“関係を生む場”として構想された文化交流プログラムだ。

ひとつは、宿場町・奈良井の古民家に灯をともす夜の茶会。もうひとつは、京都のスタジオで“作り手”とともにひらく日常の茶会。異なる土地で開かれる二つの茶会が、伝統と現代、職人と旅人、地域と都市をつなぎ、新たな文化交流のかたちを生み出す。

「Chado meets」は、令和7年度生活文化創造・戦略展開事業(文化庁委託事業)が主催し、ランドブレイン、奈良井まちやど、chiyorozuが運営事務局となっている。

生活文化及び国民娯楽は、日本の歴史と伝統に基盤を置く重要な分野だが、近年、経済・社会的情勢の変化による従事人口の減少等が生じているところだという。

「Chado meets」は、日本が誇る伝統的な生活文化等の多様性を確保しつつ、再活性化を図るため、異なる文化芸術分野との連携による新たな魅力の創造や、新たな観光コンテンツ創出に向けた磨き上げなど、「伝統×創造」の視点から創造的で戦略的な取組を展開。

生活文化等を多くの人々が自らの暮らしに取り入れ、継続的に親しむことができる環境づくりと、伝統産業の活性化等を図ることを目的としている。

「夜咄灯話」について

中山道の宿場町・奈良井で行う「夜咄灯話」では、古民家に灯る行灯と蝋燭の光に導かれ、旅人と木曽漆器の職人や地域の人々がひとつの茶席に集い交流する。

茶席に用いられるデジタル掛け軸は、ならかわ桜プロジェクト(短歌部門)が取り組んできた景観保全やまちづくり活動の写真と短歌をもとに、

ジェネラティブアーティスト・mole^3氏が再構成したアート作品。地域に息づく風景や言葉が新たな表現として蘇り、観光客もまちづくりの一端に触れながら、住民とともに一座を育む時間が生まれる。

この試みは、文化体験を基軸にした持続可能な観光地づくりの提案でもある。旅の感動と住民の営みが交差する茶室で、茶の湯の一期一会を体感し、新しい文化交流のかたちを愉しむひとときとなる。

「夜咄灯話」概要

※写真はイメージ

「夜咄灯話」の会場は、奈良井重要伝統的建造物群保存地区内にある旅籠の徳利屋。開催日は、第1回が11月21日(金)・22日(土)・23日(日)、第2回が11月28日(金)・29日(土)・30日(日)。時間は各日2部制で16:00〜と20:00〜。参加費は9,900円(税込)で、参加申込は予約フォームにて受付中。予約優先制で、現地決済となる。

参加特典として、「奈良井・平沢周遊ツアー」無料招待(任意参加)、木曽漆器青年部によるオリジナル「はし」引換券が用意されている。