【石川県輪島市】町野町に日額1,500円で宿泊できる滞在拠点整備!能登へのボランティア参加者へ開放

LOCAL


輪島市農林水産課(運営主体)と日本モバイル建築協会(運営代行)は、2025年7月、町野町に復興従事者向けの日額1,500円(税別)で宿泊できる滞在拠点「町野町 ボランティアベース」を整備。町野町支援ボランティアとして登録した人々に開放している。

宿泊施設不足が復興の妨げに

能登半島地震の復興現場では、家屋整理や技術支援、高齢者支援、農林業支援など多様な活動が求められており、いまも継続的な人手が必要とされている。

一方で、現地には宿泊施設が少なく、金沢から片道約3時間かかるため日帰りが難しいことも重なり、「支援に行きたいのに泊まる場所がない」という状況が多くのボランティア参加を妨げてきたそう。

こうした課題に対応するため、「町野町 ボランティアベース」が整備された。

滞在拠点の特徴

看板

「町野町 ボランティアベース」は、日額1,500円(税別)で宿泊可能。長期・短期のどちらにも対応しており、月額利用は45,000円(税別)だ。

利用対象は、町野町支援ボランティアとして登録した全国の個人・団体・企業・大学・NPO・NGOなど復興活動に携わる全ての従事者で、観光・商用利用はできない。

室内写真

同拠点は、簡易キッチン、共同スペースを備え、ボランティア活動に適した最低限の設備を整備。ただし、旅館業ではないため、毛布や寝袋、洗面用品などは持参する必要がある。

近隣風景

近隣風景

輪島まで約40分・珠洲まで約1時間の立地にあり、主要支援エリアに近く、現場での作業効率の向上が期待できるのも特徴だ。

今後の展開

日本モバイル建築協会は今後、技術系ボランティアの受け入れ強化、企業・大学の受け入れ支援とコーディネート、長期滞在者向けサポートの拡充、社会的備蓄としてのモバイル建築の検証・活用といった取り組みも視野に入れているそう。

日本モバイル建築協会について

日本モバイル建築協会は、社会的備蓄としての建築の普及と、オフサイト建築の利活用推進を目的に設立された。地域工務店や事業者とのネットワークを広げながら、住宅不足の解消や災害対応、地域活性化に資する建築の研究・提言・普及活動を行っている。

同協会の代表理事 長坂俊成氏は、「復興は短期で終わるものではなく、継続的に人の力が必要になります。現地で活動したくても“泊まれない”という課題を解消することが、この地域を前に進める大きな力になると考えています。行政と連携し、今後も実装的な支援を続けていきます。」とコメントしている。

ボランティア参加の障壁となっている宿泊施設不足解消に貢献する「町野町 ボランティアベース」に期待したい。

■町野町 ボランティアベース
所在地:石川県輪島市町野町徳成谷内カ47番地
宿泊費:日額1,500円(税別)/月額45,000円(税別)
詳細:https://mobakyo.or.jp/archives/5836
申込ページ:https://sites.google.com/view/team-machino-wajima

(Higuchi)

The post 【石川県輪島市】町野町に日額1,500円で宿泊できる滞在拠点整備!能登へのボランティア参加者へ開放 first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト.

タイトルとURLをコピーしました