高知県南国市・香南市・香美市の3市にまたがる物部川エリアにて、3月29日(土)～2026年2月8日(日)に「ものべがわエリア観光博『ものべすと』」が開催される。
開催に先立ち、プレインベントとして香南市のヤ・シィパークにて「ものべすとフェスタ2025」が2月9日(日)に行われる。
物部川エリア3市で観光博開催
高知県香美市は、『アンパンマン』などの作品で知られる漫画家・やなせたかし氏の出身地。同県南国市・香南市・香美市の3市にまたがる物部川エリアでは、やなせ氏がモデルとなる2025年度前期NHK連続テレビ小説「あんぱん」の放映に合わせて、「ものべがわエリア観光博『ものべすと』」を開催する。
「ものべすと」とは、物部川の“ものべ”と最高・極上を意味する“ベスト”を合わせた造語。3月29日(土)～2026年2月8日(日)の約1年にわたり行われる同イベントでは、香美市やなせたかし記念館・アンパンマンミュージアムなどを中核エリアとし、物部川エリアの周遊プランやイベント、食などの企画が準備されるという。
あんぱん関連のプログラム目白押しのプレイベント
開幕に先がけて、2月9日(日)にヤ・シィパークでは、プレイベント「ものべすとフェスタ2025」を毎年恒例の「ものべがわフェスタ」の特別バージョンとして開催する。
全国から有名あんぱんが集合する「全国あんぱんサミット」や「あんぱん食い競争」、「あんぱん＆餅投げ」など、あんぱん尽くしなのは、やなせたかし氏ゆかりの地ならでは。「ものべすと」なグルメが集合するグルメブースでは、物部川エリアのおいしいものを堪能できるのもうれしい。
ステージでは、「それいけ！アンパンマンショー」や「やなせたかしソング」の合唱、園内の津波タワーでは「まんが甲子園」に関わった高校生ペン児による巨大まんが絵公開、とグルメ以外にも楽しいプログラムが用意される。
さらに、遊びながら学べる体験型ワークショップとして、オリジナル通貨を使って好きなワークショップに参加できる「『ものべすと版』あそびのこ」、美良布の川上さまとして知られる名社「大川上美良布神社」に奉納する絵馬に願いを書く機会も。
物部川エリアの魅力を一挙に伝える観光博「ものべすと」。訪れる人に「ものべすと」を感じてもらえるように、という思いが込められた同イベントをプレイベントで一足先に楽しんでみては。
利便性と自然に囲まれたまち
高知県中央部に位置する南国市・香南市・香美市の3市にまたがる「物部川エリア」は、四万十川や仁淀川にならぶ一級河川のひとつ「物部川」が流れる地域。高知龍馬空港があり、高知市から車・電車で約30分とアクセス性が高いエリアだ。
歴史・自然に富んだ土地であることも特徴で、物部川流域にある香長平野は平安時代には国府がおかれるなど土佐の政治・文化の中心地だった。一方、物部川は、かつては洪水のたびに主流の変わる荒れ川であった。しかし、江戸時代になって山田堰や灌漑水路(かんがいすいろ)が整備され、高知県最大の穀倉地帯、また流通経路として発達。特に、農作物の生産性を飛躍的に高めたといわれるのが前述の山田堰で、「年に2度お米が取れる」と俗謡に歌われるほどの美田を香長平野に誕生させた。現在では県指定文化財・史跡「山田堰跡」として、その一部が保存されている。
自然を体感できるスポットとしては、香美市にある国指定天然記念物・史跡で全長4kmに及ぶ石灰石の鍾乳洞「龍河洞」、香南市・手結岬先端の灯台下に浮かぶ、全国でも珍しい2つの岩が均等の男女同権型の「夫婦岩」、南国市の美しい風景と貴重な文化史跡をつなぐ「土佐のまほろば風景街道」などがある。
また、日本桜名所100選に選定された「鏡の公園」、13万株のチューリップが咲き誇る四国最大級の「かがみチューリップ園」、1kmにわたり約2万株のあじさいが楽しめる「のいちあじさい街道」などでは、四季折々の花々が訪れる人々の目を楽しませてくれる。
今回「ものべすとフェスタ2025」が開催されるヤ・シィパークも、香南市の海辺で自然を体感・体験できるスポットだ。園内には、「道の駅やす」が隣接しており、地元の新鮮や野菜や果物、魚介類がそろうほか、レストランやカフェでグルメを味わうこともできる。
観光博覧会「ものべすと」で、ものべがわエリアのおいしい・たのしいを満喫する前に、まずはプレイベント「ものべすとフェスタ2025」で“ベスト”なモノ探しの肩慣らしをしてみては。
■ものべすとフェスタ2025開催概要
開催日時：2月9日(日)10:00～15:00
会場：ヤ・シィパーク
住所：高知県香南市夜須町千切537-90
詳細：https://monobegawa.com/monobest/topics/71
(Kanako Aida)
