川棚温泉まちづくりは、トクマルシューゴ氏、寺尾紗穂氏、君島大空氏が出演するライブコンサート「川棚ソングライン」を、2月16日(日)に、下関市川棚温泉交流センター「川棚の杜」コルトーホールで開催する。
川棚温泉の新たなシンボルで開催するライブコンサート
下関市中部を南北に連なる鬼ヶ城連山のふもと、川棚平野が広がり響灘・厚島を望む“下関の奥座敷”川棚温泉。その歴史は800年以上といわれ、川棚に棲んでいた青龍が亡くなった際に手厚く祀るとお湯が湧き出したという伝説に始まる。
江戸時代には長府藩主の御殿湯が設置され、湯治場として名を馳せる。優しいいで湯と穏やかな風土が育んだゆったりとした詩情にひたるひと時は、歴代の毛利侯、フランスの伝説的ピアニストアルフレッド・コルトー、漂泊の俳人種田山頭火など、多くの偉人・文人が感じ入る豊かな詩情を育んできた。
こうした風土の魅力を写し取るように設えられた「川棚の杜」は、2010年の開館以来、観光・交流・文化発信拠点の役割を担い、川棚温泉の新たなシンボルとなっている。
建築家・隈研吾氏の設計による建物は、川棚の豊かな自然と一体になる有機的なデザイン。山裾から海へと延びる川棚のなだらかな地形をイメージし、三角形の集合体で構成された幾何学的なフォルムをしている。
内部はイベントスペースである大交流室・小交流室に、日本やアジア地域の生活文化・生活用具などを展示する「烏山(からすやま)民俗資料館」を併設している。
また、アルフレッド・コルトーが設立したパリ・エコール・ノルマル音楽院の承認のもと、大交流室は「コルトーホール」の愛称で親しまれている。
この「川棚の杜」開館15周年の節目に新しく取り組むライブコンサート「川棚ソングライン」では、日本語の意味や響きに深い洞察を与えながらも、無国籍的・普遍的な郷愁を感じさせる3組の音楽家が生み出す美しい音楽体験を堪能できる。
「川棚ソングライン」概要
「川棚ソングライン」は、15:15開場、16:00開演、19:00終演予定。会場の下関市川棚温泉交流センター「川棚の杜」には、無料駐車場が約100台用意されている。
現在、チケットぴあでチケットを販売している。全席自由で、チケット料金は、一般6,000円、高校生以下3,000円。当日チケットは各500円増となる。未就学児のひざ上鑑賞は無料、座席が必要な場合は有料となる。
「川棚ソングライン」出演アーティスト
「川棚ソングライン」に出演するアーティストを紹介しよう。
トクマルシューゴ氏は、ギターと玩具を主軸に無数の楽器を演奏する音楽家。楽曲のすべてを、作詞・作曲、演奏、アレンジ、レコーディング、ミキシングまでひとりで手掛ける。2004年、米NYのインディ・レーベルから1stアルバム『Night Piece』をリリースすると、無名の日本人、日本語歌詞であったにもかかわらず、世界各国のメディアで絶賛を浴びた。
寺尾紗穂氏は、2007年、ピアノ弾き語りによるアルバム『御身』でデビュー。2009年からビッグイシュー・サポートライブ『りんりんふぇす』を主催。2022年、9thアルバム『余白のメロディ』が音楽専門誌ミュージック・マガジンが発表した年間ベスト(日本ロック部門)の10枚に選出される。2017年からバンド「冬にわかれて」としての活動も開始。またエッセイストとして、著書に『南洋と私』『彗星の孤独』『日本人が移民だったころ』などがある。
君島大空氏は、ソングライター、ギタリスト、サウンドプロデュースとして、様々な音楽家の制作、録音、ライブに参加。2019年、1st EP『午後の反射光』をリリースし、同年に合奏形態での初ライブ、フジロック出演、初ツアーと本格的にソロ活動を開始。2023年にリリースした1stアルバム『映帶する煙』は、音楽専門誌ミュージック・マガジンが発表した年間ベスト(日本ロック部門)で1位を獲得した。
川棚温泉と、ここで暮らす人々が紡いできた物語にも思いを寄せながら、「川棚ソングライン」を楽しんでみては。
イベント詳細:https://www.kawatananomori.com/topics_details.html?u=813
チケット購入:http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2444656
■下関市川棚温泉交流センター 川棚の杜
住所:山口県下関市豊浦町川棚5180
URL:https://www.kawatananomori.com
(yukari)