
北海道旧大滝村(伊達市)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、北海道旧大滝村(伊達市)を写真とともに紹介する。
Vol.431/北海道旧大滝村(伊達市)
伊達市街地から北上することおよそ30km。旧大滝村は、壮瞥町を挟んで伊達市の飛び地になっている。観光資源や財政、土地にはいろんな歴史があるから、合併の変遷を、何も知らないぼくが語れるようなものではないけれど、旧大滝村は2006年に、伊達市へ編入している。
旧大滝村の総合支所前にやってくると食堂があって、ここで昼食にすることに。店内に貼られたポスターのひとつに、大きな文字で「奥洞爺」と書かれたものがあって、初めてその呼び名を知った。壮瞥町と伊達市大滝区(旧大滝村)を流れる、長流川沿いの壮瞥温泉・蟠渓温泉・北湯沢温泉があるエリアを、奥洞爺と呼ぶそうだ。

道南バスの案内所

大滝総合支所

周辺を歩きつつ

穏やかな時間だ

夏メニューの「稲庭うどんとうなぎ柳川丼」を注文

三段滝公園へ

水の音を聞こう!
食堂でいただいた夏メニューの「稲庭うどんとうなぎ柳川丼」は、ごぼうにキノコ、分厚いうなぎが、たっぷりのタレと卵につつまれて、口の中で踊った。それを細麺の稲庭うどんでサッパリ締めるのだ。地元の食堂でいただく食事はどんな料理がやってくるのだろうというワクワクがいつもある。
そして、名前の通り、いくつかの滝を有する旧大滝村だが、今回は三階滝へ行ってみることにした。徐々にごおぉ、という轟音が近づいてきて、なるほど、滝の流れが三段飛びのように段々状になっていた。ステップを踏んで、勢いよく流れ込む。大きさも十分、いい滝だ。ひとりでたっぷりマイナスイオンを吸っていたところ、駐車場に戻るタイミングで、30人ほどの団体客がぞろぞろとやって来た。バスの札には日帰り癒しツアーみたいなことが、書いてあったような。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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