
北海道旧追分町(安平町)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、北海道旧追分町(安平町)を写真とともに紹介する。
Vol.433/北海道旧追分町(安平町)
安平町の旧早来町から、旧追分町へやってきた。江差追分や新宿追分をはじめ、この地に限らず「追分」の地名はたまに見かける。“追分”とは道が二手に分かれる場所。旧追分町も石勝線と室蘭本線の分岐点であり、長く鉄道交通の要所だった。旧早来町と旧追分町は、一度分村したのちに、再び安平町として2006年に合併している。
自然豊かな鹿公園を訪れると、ごく普通にリスがいた。ちゅんくくと鳴いて、木の枝を飛び、芝へ飛び降りて遠くまで駆けていった。そのあともリスを見かけたので、珍しいわけでもないのかもしれない。鹿とは出会わなかったし、どっちが珍しいのか珍しくないのか、それは分からない。ただ、朝のさえずりを歌う小鳥のように、愉しげにリスも日常を過ごしているようで、その様子を見て、自分も朗らかな気持ちになるばかりである。

鹿公園へ

自然豊かな木々

リスだ!

追分駅

大きな車輪も発見

ひっそりとしたまちなみ
鹿公園からすぐ近くにある追分駅にも向かってみた。大きな車輪が展示されていて、鉄道がこの土地の歴史には深く関わっていることを感じる。市街地も駅の周辺に形成されていたので、やはり旧追分町が大きく栄えていた時期ともつながっているのではないだろうか。今はひっそりとした暮らしの時間が流れていた。時代はいつもそっと移り変わってゆく。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式X:https://twitter.com/katsuo247
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