抹茶ツーリズムは、2025大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンのイベント広場「リボーンステージ」にて、和束町の茶摘みを体験できるイベントを開催する。
4月23日(水)10:55~11:20と11:40~12:25に開催予定で、定員はそれぞれ15名。9月19日(金)にも開催を予定しているが、時間は未定となっている。なお、参加費は無料だが、万博会場への入場にはチケットが必要。
抹茶好きから注目を集める宇治茶の主産地「和束町」
和束町は、日本三大茶の一つとして知られている「宇治茶」の主産地であり、山肌に延々と広がる美しい茶畑は「京都府景観資産」にも登録されている。
2015年には、「日本茶800年の歴史散歩」として日本遺産に認定。近年は抹茶好きの外国人からも注目を集め、町を訪れる観光客も増加している。
日本が誇る高品質な茶葉の産地である和束町だが、近年は少子高齢化が進み、茶農家の多くが60〜70代に。貴重な資源を残していく上で、後継者不足も大きな課題となっている。
また、和束町では生産者が実際に育てている茶畑での茶摘み体験、自分の摘んだ茶葉で釜炒り茶づくり体験、お茶の葉を加工する工場見学ツアーなど、たくさんの体験・ツアーも企画している。
通常は立ち入ることができない新緑眩しい茶畑の散策や、古民家で日本茶や抹茶を楽しめるアフタヌーンティーも随時開催している。
耕作放棄地の解消や間伐材の活用に向けた取り組みも
今回のイベントでは、地元の任意団体やツアー関係者にも協力してもらい、実際に会場内にお茶の葉がついた枝を持ち込んで、来園者に直接手摘みしてもらう予定だ。希望者には、茶葉を持って帰ってもらう予定。さらに、各日とも先着100名に、和束茶の煎茶ティーバッグをプレゼントする。
また、茶葉の育成には耕作放棄地を活用。万博でのイベント開催に合わせて茶葉を育成するため、和束町内の耕作放棄地にて簡易ビニールハウスを設置する。実際のシーズンよりも時期を早めた茶摘み体験が可能となった。
展示には和束町内で伐採された間伐材を使い、会場内をレイアウト。山の整備を請け負う北和久さん(北午木材 代表取締役/和束の森探検隊 代表)が、各種木工品を手がける。
イベント開催にかけるメンバーの想いと願い
北和久さんは、イベント開催にかける想いを次のように話した。
「祖父の代から続く地元の木材会社を継ぎ、2013年からは地域の山の手入れを行うために仲間と「和束の森探検隊」を設立しました。
以前はお茶と同じくらい和束町の主要産業であった林業ですが、地域の木材を使う機会は少なくなり、人の手の入らない山の衰退に危機感を抱いたことがきっかけです。
現在は間伐材を使った木工体験なども行なっており、今回のイベントを通じて和束町の木や山にも関心を持っていただき、茶畑と並んで美しい景観をえがく和束の森林をぜひ見にきてほしいです。」
また、抹茶ツーリズム代表の新条正恵さんは次のように語った。
「インバウンドをターゲットとした茶畑ツアーなどを実施し、地方都市が抱える過疎化や空き家、耕作放棄地といった課題解決に向けて活動しています。
今回のイベントのキーワードは『どうやって次の世代につなげていくか』。和束町の美しい茶畑や長く愛される上質な茶葉は、生産者の方がいるからこそ今に受け継がれています。
その”人”がいなくなってしまえば、景観や歴史は失われてしまうのです。イベントを通じてそうしたメッセージを感じていただけたらと思います。」
茶摘み体験に興味がある人は、和束町の茶摘み体験イベントに参加しよう。
茶摘み体験イベント参加申し込みページ:https://keihannaexpo.org/hp
(佐藤 ひより)
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