全国こども食堂支援センター・むすびえでは、こども食堂の可能性を、数字と声で社会に届けるための全国調査に挑戦するために、クラウドファンディングを実施している。
こども食堂について
こども食堂とは、地域食堂、みんなの家などという名称にかかわらず、子どもが一人でも安心して行ける無料または低額の食堂のこと。
各地で自発的に運営され、多くは子どもを中心に、幅広い世代の人たちが食を通じて交流する「みんなの居場所」となっており、地域のにぎわいづくりや高齢者の生きがいづくり、孤独孤立や貧困などの課題の改善にも寄与している。
制度の裏付けはないが、箇所数は10,867(2024年度確定値 むすびえ、地域ネットワーク団体調べ)あることが明らかになっているという。(参考:全国の小学校は約2万校、中学校は約1万校、児童館は約4,000カ所)
むすびえの取り組み
むすびえは、「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる」をビジョンに掲げ、こども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整え、こども食堂を通じて、多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるように活動している。
具体的には、各地域でこども食堂を支える地域ネットワーク団体を支援すること、何か社会に貢献したいと考えている企業・団体とつながりこども食堂へ支援を届けること、こども食堂が社会の「あたりまえ」となり、より多くの子どもたちがアクセスできるようになるために必要な調査・研究と啓発を行っている。
2023年度は、のべ1,919団体に約5.2億円の助成を行った他、企業等からの物資等支援をのべ9,616団体へ仲介したという(売価計算で約3.8億円)。
クラファン実施の背景
ボランティア活動として全国で広がっているこども食堂は、多様な民間活動であるため、「どこにでもあって、誰もが安心して足を運べる地域の居場所」になるよう後押しするためには、こども食堂の多様な現状や、それぞれの運営者が抱える困りごとを明らかにすることが欠かせない。
こども食堂は、その数が確認できているだけでも、2月時点で「10,867箇所」に達し、公立の中学校と義務教育学校を足した数を上回ったという。
こども食堂がどこにでもあって、誰にとっても身近で気軽に立ち寄れる居場所。そんな社会に、こども食堂に関わる人々の尽力により少しずつ近づいている。
一方で、全国のこども食堂は、地域の人々がそれぞれの思いや工夫をもって立ち上げたボランティア活動。その自発性と多様性から、抱える運営上の課題は多様であり、そのため、できるだけ多くのこども食堂運営者の人から声を聞くことがとても大切になっている。
こども食堂の可能性を、数字はもちろん、現場からの声とともに社会に届けること。それぞれの運営者が感じている、これまで見えなかった多様な課題を明らかにすること。また、こども食堂が地域に広がっていく中で、どんな変化があるのか。そして、こども食堂のイメージと実際の活動にギャップはないか。こども食堂の活動を支える環境づくりには、これらの問いに答えることが欠かせない。
そこで今回むすびえでは、こども食堂の現状と課題を明らかにし、その結果を各種の施策や提言につなげるための全国調査プロジェクトを実施することになった。
クラファン概要
今回のプロジェクトは、「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」の認定プロジェクトとして実施している。「GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行」では、寄付決済時に発生する決済手数料をソニー銀行が協賛することで、寄付者の想いがこもった大切な寄付金を全額NPOに届ける。寄付金の社会への還元性を高めることで、寄付文化の浸透およびNPOの社会課題解決に向けた活動を支援することが可能となる。
募集期間は4月17日(木)~6月16日(月)。目標金額は300万円。詳細は、プロジェクトページで確認を。
全国調査を通じてこども食堂の実態と課題を明らかにし、つながりの輪を広げるために、クラウドファンディングを通してむすびえの取り組みを支援してみては。
GIVING for SDGs sponsored by ソニー銀行:https://congrant.com/jp/corp/sonybank/givingforsdgs.html
プロジェクト名:1万箇所を超えたこども食堂の「いま」を見える化したい。あなたの力が社会を動かす!
(yukari)
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