【北海道湧別町】サロマ湖がそばにある暮らし

LOCAL

北海道湧別町

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、北海道湧別町を写真とともに紹介する。

Vol.450/北海道湧別町

薄い雲の上から差し込んだ太陽の光は、カーテンのレースを通り抜けたようにやさしい。これから曇が増えるのか、晴れていくのか、天気予報を見たところでわからない。自然に身を任せて、湧別町へ進んでいく。

湧別町の東側には、サロマ湖が広がっている。昨日、常呂町のワッカ原生花園を訪れたときのサロマ湖とは反対側だ。サロマ湖沿いに移動していくと、遊園地のような道の駅も。やがて、龍宮街道と呼ばれる砂洲の上にできた道を進んでいくと、サロマ湖畔に集落がひろがっていた。家々の多くは漁業をベースにした暮らしに見える。家のすぐ目の前にサロマ湖があって、そのまま漁港と家がくっついたみたいに、せわしく人々が働いている。女性の姿もたくさん見かけた。サロマ湖に浮かんでいた漁船はなんだったのかなとそのときは思ったけれど、おそらく、ホタテ漁船だと思った。

「道の駅愛ランド湧別 愛ランドYOU」

サロマ湖と漁船と

龍宮台展望台にて

市街地へ

オホーツク湧鮮館

新鮮な魚介類がたくさん並んでいた

龍宮台展望台に着いたとき、開削に関する石碑が建っていた。サロマ湖の湖口は元々違う場所にあり、かなりの不便があったために、人々の長年の努力によって龍宮台の先の砂丘部が開削されたのだと。そのことによってサロマ湖は外洋性の湖となり、天然牡蠣からホタテの養殖地へと変化していったということも、知られざる歴史があるのだなあと。

また、その後オホーツク湧鮮館に行くと、つぶ貝にえび、新鮮な海鮮物がズラリと並んでいる。地元のお客さんがホタテを7キロ分買って行った。すごいな、なんだか、見えている世界が違う気がした。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式X:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

  

  

The post 【北海道湧別町】サロマ湖がそばにある暮らし first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト.

タイトルとURLをコピーしました