【福岡県広川町】「藍森山・森山絣工房」が豪雨被災から再建!藍染体験施設を完備し技術承継の場へ

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福岡県八女郡広川町の久留米絣工房「藍森山・森山絣工房」は、2023年7月の九州北部豪雨により、甚大な被害を受けた。

今回、地域の支援とクラウドファンディングを通じて再建され、6月21日(土)に新工房をオープン。藍染体験施設を完備し、文化財の技術を未来へつなぐ拠点として再始動する。

ボランティアと支援により再建


1858年創業の「藍森山・森山絣工房」は、現存する久留米絣工房の中でも歴史が古く、国の重要無形文化財に指定される技術である手括り、天然藍染、手織りの3要素をすべて備えた伝統ある工房だ。

現存する久留米絣工房のなかでも、数少ない天然染料と手織りを実現している。そして、江戸時代から受け継がれてきた天然染料の藍染と久留米絣の技術を守り続けてきた。

2023年7月10日(月)、記録的な豪雨により、50基以上の藍甕(あいがめ)や作業場が一瞬で泥水に沈み、染料・商品・設備の大半が壊滅。世代交代や新プロジェクトを控えていた矢先の被災だったという。

それでもSNSを通じての呼びかけにより、延べ100人以上のボランティアが駆けつけ、復旧が少しずつ進んだ。そして、クラウドファンディングを通じて多くの支援が集まり、新たな拠点の再建に至った。

誰でも楽しめる藍染体験やアーティストとのコラボ作品

新工房は、伝統的な設備と現代の安全設計を融合。作業効率と見学者の安全性を両立した設計により、職人が安心して働ける空間、訪問者が体験を楽しめる場として生まれ変わる。6月8日(日)には、オープニングセレモニー及びメディア向け内覧会が実施された。

久留米絣や藍染の技術を一般の人が体験しやすくすることで、これまで以上に若年層に対する伝統文化への理解促進、引いては担い手作りにも注力していくという。


藍染体験では、天然染料だからこそ手間がかかり伝統技術を体験でき、


小さな子どもや海外の人も楽しめる。


久留米絣や藍染の布を使用した空間デザインも。


また、染めの技術を応用し、アート作品の創造に挑戦している。


上の写真は久留米絣の八女提灯。

「藍森山・森山絣工房」では、今後も久留米絣を軸に、国内外のアーティスト・企業とのコラボレーションやプロダクト開発を進めていく。


天然染料の藍染に加え、草木染にも注力し、アパレル事業の幅も拡大。工房が使えない期間中には、「草木染め」など新たな染色に挑戦するという。

生まれ変わった「藍森山・森山絣工房」に興味がある人は、一度訪れてみよう。

■藍森山・森山絣工房
住所:福岡県八女郡広川町新代109
公式HP:https://aimoriyama.com/

(佐藤 ひより)

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