奈良県橿原市でランドセルの製造・販売を行う、鞄工房山本の工房見学に注目が集まっている。ランドセルを展示・販売している奈良本店に隣接する工房では、ランドセルづくりの様子を見学でき、2024年は年間約5,000名が来場した。
2025年は、5月時点で5,600名を超え、来場数・満足度ともに過去最高の伸びを記録。「選ぶ」だけでなく「知る・感じる・体験する」場として、“体験型のランドセル選び”が定着してきているとのことだ。
全国から工房見学へ
2025年1月〜5月の期間、工房見学に訪れた人の住まいは、1位奈良県、2位大阪府、3位三重県、4位京都府、5位兵庫県と続く。特にゴールデンウィークには、関西圏だけでなく、関東・中部・中国地方など全国各地から多くの家族が来訪した。「『工房で製造の様子を見て、ランドセル選びたい』という目的意識を持って訪れるご家族も多く、“ランドセル選びの新しいかたち”が浸透してきています」と鞄工房山本は語っている。
また、工房見学を行なった人のアンケートでは、192件のうち96%が「楽しかった」と回答。体験者からは「ランドセルを選ぶだけでなく、作られる様子を見て感じられる体験があってよかった」「職人さんが作業の合間に声をかけてくれた」「子どもも“自分のランドセル”に愛着を持ってくれた」という声が寄せられている。
開かれた工房への想い

工房は奈良本店から徒歩約2分の距離にある
鞄工房山本は40年以上前から、地域の小学校の社会科見学を受け入れてきた。「どこで、誰が、どう作っているか分からないものを届けてはいけない」という会長・山本一彦氏の想いのもと、開かれた工房を目指してきたそうだ。鞄工房山本は、「実際に訪れたお客様からは、明るく清潔な工房の空気感や、作業中の職人たちの明るい挨拶、丁寧な対応への評価が多数寄せられています。確かな技術と誠実なものづくりを、ありのままご覧いただける環境こそが、私たちの誇りです」と想いを語っている。
見学が「当たり前」となるための工夫
現在、鞄工房山本が提供する体験型コンテンツが、ランドセル選びの“入口”にもなっている。公式サイトには、ランドセル選びと工房見学の楽しみ方を伝える専用ページ「工房ランドセル選び」が設置され、工房の様子が紹介されている。
工房見学では、職人の技術を間近で見ることができるほか、ミニチュアランドセルなどの展示もありフォトスポットとしても人気。見学中の写真撮影も自由だ。
また、小さな子どもも楽しめるスタンプラリーも常設している。
さらに、ランドセルカタログの請求者に配布する資料には、“工房見学マップ”を同封。子どもたちにも親しみやすいデザインで「楽しそう!行ってみたい!」という印象を育てているという。
現在、工房見学の来場者は主に日本国内だが、今後は海外からの訪問者にも体験してもらえるよう英語版サイトを公開するなど整備を進めているそうだ。
工房見学するには
工房見学は、一般の人でも自由に見学できる。工房見学日は、公式サイトの工房見学についてのページに記載されているため、確認してから出かけたい。
また、団体での見学や出張授業、社会科見学などの取り組みも行っている。10名以上の団体での見学を希望の場合は、事前に連絡のうえ日時を相談してほしいとのことだ。
鞄工房山本は「ランドセルは、お子さまが6年間毎日使い続ける大切なもの。だからこそ、選ぶときから特別な体験を。職人の仕事を見る。革にふれる。家族で話し合いながら選ぶ。そんな“体験としてのランドセル選び”が、今、鞄工房山本の工房から広がっています」と言う。6年間、大切に使い続けられるランドセルを選ぶため、まずは工房見学へ出かけてみては。
■鞄工房山本 奈良本店・工房
住所:奈良県橿原市南浦町899
工房見学についてURL:https://www.kabankobo.com/introduction/nara/tour.html
公式HP:https://www.kabankobo.com
公式Instagram:https://www.instagram.com/kabankobo_yamamoto
(熊田明日良)
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