香川県三豊市に、誰でも自由に絵を描ける新しい文化の拠点「アートバンク三豊」が誕生

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ローカルアートバンクは、香川県三豊市に、子どもも大人も誰でも自由に絵を描ける場所「アートバンク三豊」を、7月19日(土)にオープンする。

絵を描くことを日常的に楽しめる社会を目指して

旧香川銀行 仁尾支店

香川県三豊市仁尾町の旧銀行跡地が、“アート”の拠点「アートバンク三豊」として生まれ変わる。

絵を描くことに特別な技術は必要ない。大人になると、多くの人が“絵を描く”ことから遠ざかってしまうだろう。ローカルアートバンクは、その背景には幼少期に経験した絵を評価されることへの不安や、描く場所そのものの不足があると考えている。

「アートバンク三豊」では、描いた作品を預ける、暮らしの中で使えるアイテムに変える、他の人に貸し出すことができるといった仕組みを整備。

銀行の主要な機能は、お金を預けて再分配することで経済を動かしていくこと。「アートバンク三豊」では、お金をアートに置き換え、「アートを預け、街中にアートを循環させる銀行」のような場を構想しているという。

ローカルアートバンクは、音楽やスポーツのように、大人も子どもも純粋に表現を楽しみ、絵を描くことを日常的に楽しめる社会を目指している。

三豊市と月光荘の思いが共鳴し実現した新たな取り組み

月光荘画材店(銀座)の昔と今

「アートバンク」は、100年以上の歴史を持つ銀座の画材専門店・月光荘と、三豊で活動する若きクリエイターたちのコラボレーションによって生まれたプロジェクト。


1917年に創業した月光荘は、純国産絵の具の開発に成功し、オリジナル製品のみを取り扱っている画材店だ。


トレードマークはホルン。

三豊市の地元企業11社の協働により立ち上がったウラシマビレッジプロジェクトにおいて、各部屋のアートワークに使用される絵の具を月光荘が提供したことを契機に、両者のコラボレーションがスタートしたという。

月光荘が長年培ってきた「アートと共にある暮らし」への思想と、三豊市が目指す地域資源を活かした創造的なライフスタイルが共鳴し、地域とアートが有機的につながる新たな取り組みが実現した。

画材は地元から寄せられたドネーション品を使用


「アートバンク三豊」のスケッチコーナーに置かれている画材は、地域の家庭で眠っていたペンや絵の具、企業から出る木片や紙など、地元から寄せられたドネーション品。

それらを収めているのは、かつてこの地域で使われていたみかん箱。これからは創作のきっかけとなる画材たちが詰め込まれた表現のスタート地点となる「未完箱」として、新たな役割を担っていく。

「アートバンク三豊」のサービス内容と料金

「アートバンク三豊」が提供するサービス「1DAYスケッチ」では、様々な画材を自由に使い、その場で気軽に描くことができる。料金は大人1,000円、子ども500円だ。

また、「アートバンク三豊」の開館時間中、いつでも自由に描きに行ける月額プラン「サブスクスケッチ」は月額3,000円で利用できる。

作品や画材を保管し、専用スペースで継続制作ができる本格的なアトリエ利用の「アトリエサービス」は月額4,500円。さらに、描いた作品をTシャツやマグカップ、マスキングテープなどのオリジナルグッズに加工できる「プロダクトサービス」も用意されている。

三豊市の地域活性化への取り組み

三豊市は、これまで大手企業に頼らず、地元の事業者を中心に100以上のプロジェクトを推進し、30億円以上の民間投資を通じて地域の活性化に取り組んできたそう。

そして今、三豊は次なるステージへと進もうとしている。銀座で創業100年の歴史を持つ画材ブランド・月光荘とともに、新しいブランドを地域から生み出すという取り組みだ。

今回の試みは、一般的な大手ブランドの地域参入ではなく、「地域とブランドが対等な立場で組み、新しい価値を共に創造する」ことに本質的な意味があるという。これは、地域側に経営力・運営力・展開力があるからこそ実現できる、新しい地域プロジェクトのあり方だとローカルアートバンクは考えている。


三豊市に新たにオープンする、描くことの楽しさと地域とのつながりを再発見できる「アートバンク三豊」をチェックしてみては。

■アートバンク三豊
住所:香川県三豊市仁尾町仁尾丁876-1
公式Instagram:https://www.instagram.com/local_artbank/?locale=ja_JP

(yukari)

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