産前産後の女性のこころとからだのコンディションを整えるための専門家チーム連携型プログラム「MOM UP PARK(マムアップパーク)」は、キッズデザイン協議会が主催する第19回キッズデザイン賞を受賞した。
専門家協働型サポートプログラム「MOM UP PARK」
同社によると、働く女性が70%を超え、そのうちの約3人に2人が産後も継続就業し、子育てと仕事を両立する女性が急増する中、子育て支援等のサービスが行き届きにくくなっている現状があるという。子どものいる世帯が減少し、ママ同士の交流機会が激減している上、周囲の人たちの子育てに対する社会的寛容性が低下しているという。
また、運動習慣が乏しい若い女性が妊娠・出産、家事・育児、仕事に追われ、自分のケア時間が確保できなくなっているということも。そういった社会構造の変化を背景に開発されたのが、産前産後の女性の心身の不調を軽減し、楽しく子育てに向かえるように設計された専門家協働型サポートプログラム「MOM UP PARK」だ。
産官学が連携し、産前産後の女性を包括的に支援
「MOM UP PARK」は、内閣府が主導する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の一環として、2023年から科学的根拠に基づいた産官学の支援体制で取り組む、不定愁訴や疲労、孤立を含む心身の負担に悩むママに寄り添う「ポピュレーションアプローチ(集団全体を支える予防型支援)」による新しい子育て支援モデル。
筑波大学を中心に、8月時点で全国14の自治体やNPO、企業、保健師・助産師・運動指導士などの専門家と連携し、産前産後の女性たちに「運動」「子育ての学び」「専門家とのつながり」の3本柱で包括的に支援する場を提供している。
「イノベーション創造プログラム(SIP)」とは、社会課題を解決するための国家プロジェクト。そのテーマの一つである「包摂的コミュニティプラットフォームの構築」は、誰もが安心して関われる社会づくりのための“場”や“仕組み”をつくる取り組みで、その実現に向けた活動に「世の中ちょっと良くする部」と名付けられ、さまざまな領域で具体的なアクションを進めている。
オンラインと対面を組み合わせた柔軟な参加形態
「MOM UP PARK」は、オンラインと対面を組み合わせた柔軟な参加形態により、子育て中のママが自分のライフスタイルに合わせて参加できることも特徴だ。
「参加者の満足度が非常に高い」「1カ月間の継続でこころもからだも元気に」「肩こりや腰痛、むくみなどの気になる症状が改善」「『ほかの子の成長ぶりを嬉しく感じた』など寛容性も向上」といった、効果を感じる声が確認されている。8月時点で、企業の福利厚生や健康経営等のメニューとして展開するモデルも開発中とのことだ。
「MOM UP PARK」が第19回キッズデザイン賞を受賞
今回、そんな「MOM UP PARK」が、第19回キッズデザイン賞を受賞。子どもや子育てに関わる優れた製品・サービス・活動を表彰し、「すべての人にやさしい社会のデザイン」を評価するキッズデザイン賞において、ママたちのウェルビーイング向上や社会課題解決への実践的なアプローチが評価された結果だろう。
今後も「MOM UP PARK」では、育児を“ひとりでがんばらない社会(包摂的な社会)”を目指し、ママたちの心身の健やかさと笑顔を支える環境づくりを産官学連携で進めていくとしている。
産官学が連携し、ママたちの健幸と笑顔を支える環境づくりを行う「MOM UP PARK」に注目してみては。
MOM UP PARK:https://www.mamamo-mannaka.jp/momup-park
つくばウエルネスリサーチ詳細:https://www.twr.jp/maternity
※「MOM UP PARK」の技術開発には、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「包摂的コミュニティプラットフォームの構築」JPJ012248の研究開発資金が一部充当され、開発が推進されている。
(佐藤ゆり)
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