9月の世界小児がん啓発月間に各地でライトアップを実施！博多ではレモネードスタンドも

福岡市に拠点を置き、小児がん経験者を支援する団体「にこスマ九州」は、日本小児がん研究グループ(JCCG)が主催する「Global Gold September Campaign(ゴールドセプテンバーキャンペーン)：世界小児がん啓発キャンペーン」に協力団体として参加。旧福岡県公会堂貴賓館や小倉城など7カ所を、小児がんの啓発カラーであるゴールドにライトアップする。

加えて、9月7日(日)、博多駅前広場にて、小児がんの啓発・募金活動として「レモネードスタンドinふくおか」を開催する。

9月は世界小児がん啓発月間
小児がん啓発・募金活動のレモネードスタンド開催
小児がんについて

9月は世界小児がん啓発月間

9月は世界小児がん啓発月間。「Global Gold September Campaign」は、小児がんの啓発カラーの「金・ゴールド」で各国それぞれの地域を象徴する建物や遺跡・橋・自然遺産などをライトアップし、小児がん治療の重要性を啓発するとともに、子どもたちに必要な医療や研究に「光を照らす」イベントだ。小児がんの患者とその両親、小児がん経験者の強い思いによって始まり、今では世界中で広く支持される一大キャンペーンとなっている。

日本でも、この9月に「Global Gold September Campaign」を開催。北海道から沖縄まで156カ所(8月27日現在)のライトアップが予定されており、YouTubeでは、9月9日(火)にライトアップ中継イベント、9月23日(火)にメインイベントが行われる。

福岡県内のゴールドライトアップスケジュールは、9月1日(月)〜10日(水)が旧福岡県公会堂貴賓館、9月2日(火)〜8日(月)が博多ポートタワー・赤煉瓦文化館・福岡市総合体育館、9月5日(金)〜7日(日)が小倉城、9月1日(月)～9日(火)が北九州モノレール、9月13日(土)〜22日(月)が大分いこいの道「100年の樹」となっている。

小児がん啓発・募金活動のレモネードスタンド開催

9月7日(日)12:00〜17:00には、博多駅前広場の小規模スペースにて、小児がんの啓発・募金活動として「レモネードスタンドinふくおか」を開催。無くなり次第終了となる。

レモネードスタンドのきっかけは、アメリカに住んでいたアレックス(Alexandra Scott)さん。彼女は1歳直前に神経芽細胞腫を発症。再発や仲間の死を経験した彼女は、小児がんの子ども達のために募金を集めようと、⾃宅前でレモネードスタンドを開くことにした。「Alex’s Lemonade Stand for Childhood Cancer」の看板を掲げて開いたお店には、話を聞いた多くの人々が訪れ、1日の売り上げは2,000ドルに達したという。

2004年にアレックスさんは8歳で亡くなってしまったが、その後もその意思を引き継いだ両親や友⼈、そして世界中の⼈々が、「⼩児がんの⼦ども達のために」というアレックスさんのレモネードスタンドへの想いを引き継ぎ活動している。

日本でも英語の学校教材として取り上げられるなど、「レモネードスタンド」の活動は徐々に広まってきている。学校の文化祭や地域のお祭り、企業のイベントなどでレモネードスタンドが開催され、集まった寄付は小児がん支援に活用されている。

小児がんについて

小児がんとは、0～15歳の子ども達が罹患する悪性腫瘍(がん)の総称で、白血病、脳腫瘍、骨肉腫、神経芽腫などがある。医療の進歩によって小児がんの治療は向上し、小児がんの約80％が寛解を迎えるようになったが、小児がんの多くは希少疾患であり、治療が難しい病気の子どもたちを救うための治療研究には、まだまだ支援が必要だ。

辛い治療を終えて社会に戻った子どもたちは、その後も治療による晩期合併症などの健康状態に対する悩みが絶えない。医療の進歩によって不治の病から治る病気となった小児がんだが、「治る＝心配がない」のではなく、「病気と歩んでいく」ことになったのだという。

入院中の家族のサポートや治療中の就学、長期フォローアップを受けながらでも就職、就労が継続できるように、社会の理解と合わせてサポート体制と支援が必要とされている。

にこスマ九州では、寄付を募集中。