ロケトクは、9月5日(金)より、東京都東大和市が現地決済型ふるさと納税アプリ「ロケふる」を全国で初めて導入することを発表した。
「現地決済型ふるさと納税」のメリット
従来のふるさと納税は、インターネットで寄付を行い、数週間後に返礼品が配送される「お取り寄せ型」が一般的だった。一方で「現地決済型ふるさと納税」は、寄付先の自治体を訪れ、対象店舗での支払いがそのまま寄付として成立し、その場で返礼品(商品・体験・サービス)を受け取れる仕組みだ。
食・文化・自然・クラフトなど「体験そのもの」を返礼品として楽しめるほか、観光や通勤・出張、買い物など交流関係人口が地域で活動する中で、自然に寄付の増加が見込まれる。また、寄付金が即時に事業者の売上に反映され、地域経済を直接支える。
「ロケふる」サービス内容
「ロケふる」は、App Store/Google Playからダウンロードできる専用スマートフォンアプリ。
観光や通勤・出張、買い物などで地域を訪れた人が、地域での飲食・買い物・体験等の支払いをそのまま寄付に変換でき、返礼品(商品・体験・サービス)を即時に受け取れる仕組みだ。
各店舗や施設に設置したQRを用いた決済により、寄付と返礼品の受け取りが同時に完了するため、利便性が非常に高いサービスとなっている。
東大和市の「ロケふる」導入の経緯
東大和市は東京都多摩地域に位置し、都心から約30kmの距離にある。市内には、東京都内で最古の社殿と伝えられる豊鹿島神社(1466年建立)や、水と緑に恵まれた多摩湖(村山貯水池)、市民の憩いの場である東大和南公園など、歴史と自然の資源が豊富だ。
また、農産物の直売所や伝統的な商店街、個性豊かな飲食店やクラフト事業者が存在し、都市近郊でありながら温かみのある地域コミュニティを形成している。
全国のふるさと納税は「特産品の取り寄せ」から「体験型」「地域貢献型」へとシフトしつつあるという。10月の制度改正により、ポイント付与型から地域応援型への転換が進む中、東大和市は「現地決済型ふるさと納税」を採用。そして、全国初の「ロケふる」導入自治体として、都市近郊型モデルの先駆けとなる。
この事業を通じて東大和市は、来訪者の支払いを寄付に直結させ、地域経済の活性化と交流関係人口の拡大を実現し、全国の自治体に新しい寄付のかたちを示す。
東大和市「ロケふる」サービス概要
東大和市の「ロケふる」の対象エリアは、東大和市内の返礼品協力事業者(順次拡大予定)。第1弾対象店舗は、毎朝焼き立てのパンを提供する「サンサンベーカリー」、地元食材が楽しめる多摩湖畔近くの和食居酒屋「貯水池 鳥山」、無農薬・無添加にこだわる自然派イタリアン「KISAKI(キサキ)」、バッグや小物の制作体験を通じて地域文化を学べる革工房「HEXION(ヘクション)」。
利用方法は、「ロケふる」アプリをダウンロードし、対象店舗で会計時にアプリで決済用QRを読み取る。アプリで金額を入力すると、寄付金額が自動で計算される。寄付と決済が同時に完了し、その場で返礼品(商品・体験・サービス)を受け取るという流れだ。「ロケふる」に関する詳細は、HPで確認を。
また、今後は第2弾(12月以降)として宿泊施設や文化施設との連携を予定している。さらに、立川市、小平市、武蔵村山市などと連携し、多摩地域全体を周遊できる広域寄付モデルを検討しているという。
東大和市長とロケトク代表取締役のコメント
東大和市長は、「東大和市は全国で最初に『ロケふる』を導入する自治体となりました。訪問者が体験を通じて寄付できる仕組みは、地域経済を活性化させ、市の魅力を全国に広める大きな一歩です。東大和市を知っていただき、訪れていただくきっかけになることを期待しています」とコメントしている。
また、ロケトク代表取締役の簗田真樹氏は、「(前略)従来のふるさと納税は“モノを受け取る仕組み”が中心でしたが、『ロケふる』は地域に実際に足を運び、食事や買い物、体験を楽しむこと自体が寄付となる新しい形を実現しました。寄付者の皆さまにとっては、旅の思い出がそのまま地域貢献につながり、地域の事業者にとっては売上と新しい出会いの機会が広がります。
東大和市が第一号の自治体として先駆的に取り組んでくださったことは、全国の都市近郊自治体にとっても大きなモデルケースになると考えています。私たちロケトクは今後も自治体や地域事業者の皆さまと力を合わせ、『ロケふる』を通じて持続可能な地域経済の循環を生み出してまいります」とコメントしている。
「ロケふる」を利用して、東大和市での観光や飲食、買い物を楽しんでみては。
ロケふる HP：https://locatoku.co.jp/locafull_service
(yukari)
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