鹿児島県全体の経済発展や地元事業者・企業の成長を広域的に支援している、鹿児島県商工会連合会は10月8日(水)~11月10日(月)、「得する街のゼミナール(以下、まちゼミ)」を種子島で開催する。
開催地となるのは南種子町。地元の商店主や専門家が講師となり、町民・観光客などを対象に専門知識や技術を伝える21講座を無料で実施する。
「宇宙に一番近い町」で始まる地域活性の挑戦

鉄砲伝来地「© K.P.V.B」
種子島の最南端に位置する南種子町は、古くは鉄砲の伝来地として、近年ではJAXAのロケット基地があるなど「宇宙に一番近い町」としても知られている。
しかし、全国の地方と同様に、人口減少や高齢化の影響を受け、地域の衰退が課題となっていたそう。

講習会風景「松井氏と参加事業者」
こうした状況を打開すべく、商店街通り会・行政・商工会が連携。地域活性化の一環として、2024年2月には「まちゼミ」の創始者・松井洋一郎氏を南種子町に招き、講習会や実習を重ねて準備を進めてきた。
その成果として、この度、南種子町で初めての「まちゼミ」開催が実現する。この取り組みを通じて、地元商店街の賑わいを取り戻すだけでなく、住民同士が顔を合わせ、交流する機会を創出し、地域全体が一体となることを目指すという。
地元のプロが教える21の無料講座

種子島宇宙センター「© K.P.V.B」
「まちゼミ」の会場となるのは、南種子町上中本通り会近辺。20業者による21講座が用意され、町民から観光客まで、誰でも参加できる。「学ぶ」「趣味」「健康&美容」「料理」と4つのカテゴリーに分かれた講座では、「杜氏が教える特別な焼酎講座」や「種子島の塩で味付けした唐揚げ作り講座」など実用的なことから、ちょっと聞いてみたい・やってみたいと思えるようなことまで、種子島ならではの多彩なテーマが用意される。
参加方法は、受けたい講座の店に電話または予約フォームより申し込みを。店によって対応時間が異なるので、チラシまたは公式Instagramで確認してから申し込もうう。なお、受講料は基本的に無料だが、一部材料費がかかる講座もある。
全国に広がる「まちゼミ」
「まちゼミ」とは「得する街のゼミナール」の略称で、2003年に愛知県岡崎市で始まった。地域の商店主や専門家が講師となり、少人数制で専門知識や技術を無料で教えることが最大の特徴。講座のテーマは、美容や健康、料理、趣味など多岐にわたる。参加者は新しい知識を得られるだけでなく、地元の店や人とのつながりを深めることも可能だ。
9月時点で全国400地域以上で開催されてきた「まちゼミ」は、地域活性化や商店街のにぎわい創出を目的とした取り組みとして、いま注目を集めている。
歴史も宇宙も楽しめる場所・種子島。そんな南種子町ではじまる“学びの場”に参加して、人とまちをつなぐ新しい発見をしてみては。
■南種子まちゼミ概要
開催期間:10月8日(水)~11月10日(月)
会場:南種子町上中本通り会近辺
対象者:誰でも参加可能 ※町民及び観光客等を想定
南種子「まちゼミ」公式Instagram:https://www.instagram.com/minamitane_machizemi
(Kanako Aida)
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