【長野県佐久市】学びと心の成長を両立する新しい教育の拠点「フリースクール未来佐久校」オープン

教室内

10月1日(水)、「フリースクール未来佐久校」が長野県佐久市岩村田に開校。同校は、学校生活に馴染めず居場所を見失ってしまった子どもたちが、安心して過ごし、再び未来へと歩み出すための拠点となることを目指す。

フリースクール未来について
佐久校開校への想い
今のフリースクールが目指すもの
佐久校がフィットする子どもや家庭
活動内容と時間割

フリースクール未来について

フリースクール未来は、長野市川中島校を中心に、篠ノ井・松代・須坂市など県内各地で不登校児童・生徒を支援してきた民間の学び舎。

川中島校は、長野県より「信州型フリースクール認証学び支援型」第01号に認証され、その活動は行政からも高く評価されている。この度地域からの要望を受け、東信地区初となる佐久校が誕生した。

佐久校開校への想い

「フリースクール未来佐久校」代表・眞島和明氏は、これまで佐久市岩村田や小諸市にて10年以上にわたり個別指導塾を運営し、放課後等デイサービスも行ってきた。

その中で、勉強が好きでも、学校に行けなくなってしまう子どもたちの現実に向き合い、地域に“安心して自分らしくいられる場所”が必要だと感じたことが開校の原動力になった。

フリースクール未来の理念に共感し、佐久校は「学びを止めない」「自分を責めない」「一歩ずつ進む」場所としてスタートする。

今のフリースクールが目指すもの

かつてフリースクールは、学校に行けない子どもの居場所としての機能が中心だった。しかし近年、制度や学習ツールの進化により、フリースクールは“学びの場”としても進化している。

「フリースクール未来佐久校」では3つの柱を大切に運営していく。1つ目の柱は学習の質の向上だ。個別指導塾で培った学習指導ノウハウを活かし、5教科(国・数・英・理・社)を基礎から丁寧にサポート。オンライン英会話やプログラミング、速読といった新しい学びも導入する。

2つ目の柱は制度的な安心感。「信州型フリースクール認証学び支援型」取得を見据え、学校との連携による“出席扱い”の実現を目指す。登校できない期間も学びを継続し、高校進学など将来の進路に備える。

3つ目は社会性と自己肯定感の育成。グループディスカッションや課外活動を通じ、他者と関わりながら協調性・創造性を育てる場を提供する。単なる“勉強の場”にとどまらず、“自分らしくいられる社会の縮図”を目指す。

佐久校がフィットする子どもや家庭

「フリースクール未来佐久校」は、勉強の不安を解消したい子どもに合うという。学校に行けていないことで「学習の遅れ」が心配な子どもに対し、同校では、国・数・英・理・社の5教科を、一人ひとりのペースに合わせて丁寧に学び直す。「わかった」「できた」という小さな成功体験を重ねながら、学ぶ喜びを取り戻す。

「学校への復帰」を視野に入れている子どもにも焦らず、自分のリズムで一歩ずつ前へと導く。少人数のあたたかな環境で学び、自信を取り戻すことが学校復帰の第一歩に。同校では教科学習に加え、グループディスカッションや協働活動を通じて、“人と関わることの安心感”を少しずつ取り戻していける時間を大切にしている。

「学校とは違う進路」を歩みたい子どもには、学校という枠にとらわれず、自分のペースで“未来の自分”を描けるよう導くのが、同校の新しい学びのフィールドだ。学習の基礎力を固めながら、美術・体験・課外活動などを通じて自分の興味を広げ、社会性と自己肯定感を育てていく。

「しっかりしたサポート」を求める保護者にも合うとし、同校では、定期的な学習報告や進路相談を通じて、子どもの変化や成長を保護者と共有。“いま”だけでなく“これから”を一緒に考え寄り添う、誠実なサポート体制を約束している。

活動内容と時間割

「フリースクール未来佐久校」の営業時間は、火曜日～金曜日10:30〜14:30。5教科＋オンライン英会話、追加オプションのプログラミング・速読が主な活動だ。

活動例を紹介すると、10:30〜10:35 朝の会、10:35〜12:10 教科学習(2コマ)、12:15〜12:55 お昼の時間、13:00〜13:45 教科学習(1コマ)、13:50〜14:00 清掃、14:05〜14:30 帰りの会。水曜午前はディスカッションやレクリエーション、課外活動を実施。なお、14:40以降は追加オプションの時間となる。

体育館を借りて球技を実施することもある。