日本教育再興連盟(ROJE)は4月3日(木)、ギフテッド傾向があり、学校に馴染みづらさを感じる中高生のための新たな対面型の居場所「sparK(スパーク)」を、東京都渋谷区内に開館した。
同事業は、ROJE内の「ギフテッドプロジェクトsprinG(スプリング)」の一環として始動したもので、これまでオンライン中心に展開してきたギフテッドの子どもの居場所づくりの活動を、常設型の対面支援へと拡張する初の試みとなる。
「sparK」とは
「sparK」は「心がほどける、思考が遊ぶ、創造が輝く」をテーマに、安心して過ごせる空間でありながら、自分の興味や関心に基づいて自由に活動できる拠点。
「ラウンジ(Beの場所)」と「スタジオ(Doの場所)」をつくるというコンセプトのもと空間設計しており、読書や会話、アート制作、探究学習など、多様なスタイルで利用できる。
「sparK」というネーミングには、想いが幾重にも込められており、sprinGプロジェクトの「G」が“Gifted”の頭文字であるように、「sparK」の「K」は、多様性や美しさを象徴する「Kaleidoscope(万華鏡)」に由来する。
また、名前の中には「park(公園)」という言葉も隠れており、この場所が、自然体で過ごせて、新しい刺激や出会いが生まれる「sprinGの公園(s+park)」のような存在になればとの想いを込めた。
完璧を目指すあまり少し疲れてしまった心に、そっと火を灯すような空間でありたい…。「sparK」は、そんな“心をゆるめる場所”として、子どもたちの内なる輝きを引き出すきっかけとなることを目指す。
施設概要
「sparK」の開館時間は、月・木・土曜日の13:30~18:00。利用対象はギフテッド傾向がある中学1年生〜高校3年生。参加費は月額5,000円〜で、要保護・準要保護世帯向け経済支援制度あり。その他、遠方在住者向けに単発のゲスト利用制度もあり。
参加条件は、保護者が日本教育再興連盟主催の「はじめてのギフテッド親の会」に参加していることである。詳細は下記「sparK」特設サイトで確認を。
関係者のコメント紹介
sprinG代表で児童精神科医でもある佐藤駿一氏は、「これまでsprinGでは、小学生を中心としたオンライン支援を行ってきましたが、中高生になると『自意識』が育ち始め、画面越しでは十分な関係性を築くことが難しいという課題も見えてきました」と述べている。
「不安を抱えていても表現できなかったり、誰かと関わることに慎重になる時期でもあります。だからこそ、対面で“そのままの自分でいていい”と思える場所が必要だと強く感じました。sparKでは、何かを“しなければいけない”場ではなく、“いてもいい”と感じられる安心感を第一に、場づくりに取り組んでいきたいと思っています」とコメント。
拠点長である元芸術系高等専修学校教員・伊東隆氏は、「これまで、多くの繊細かつ個性的な生徒と向き合ってきた経験をもとに、子どもたちが自由に創造性を発揮できるようサポートしていけたらと思っています。ここが、訪れる中高生たちにとって「将来のどこかで思い出される“ひとつの点”のような存在」になれるよう、子どもたちの希望に合わせて一緒にさまざまな挑戦をしていきたいです」と述べている。
なお、「sparK」の開設にあたっては、東京都保健福祉財団による「子どもが輝く東京・応援事業」の助成対象として採択、支援を受けている。
この機会に、ギフテッドの中高生のための新しい対面型拠点「sparK」の利用を検討してみては。
■sparK
住所:東京都渋谷区(住所非公開)
「sparK」特設サイト:https://kyouikusaikou.jp/lp/spring-spark
「ギフテッドプロジェクトsprinG」紹介ページ:https://kyouikusaikou.jp/gifted
ROJE公式サイト:https://kyouikusaikou.jp
(さえきそうすけ)
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