【大阪府大阪市】大阪・関西万博「スペイン館」公開!「黒潮」がテーマ、日西の文化・歴史・未来をつなぐ

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2025年大阪・関西万博における「スペイン館 EXPO2025 大阪(スペイン館)」が、開館式をもって正式に、4月13日(日)より一般公開をスタートした。

スペインの文化・技術などの取り組みを発信

「スペイン館」は、2025年大阪・関西万博において、スペインの文化・技術・サステナビリティを紹介する公式パビリオン。多様性と共生をテーマに、展示やイベントを通じて、スペインの魅力と未来志向の取り組みを発信する。

「スペイン館」および大阪・関西万博におけるスペインの活動は、万博・国際博覧会へのスペイン参加を担う公的機関であるAC/Eによって企画・運営されている。

パビリオンの建築と展示デザインは、AC/Eが2023年に実施した公募を通じて選出された、ネストル・モンテネグロ建築事務所、Enorme Studio、Smart and Green Designの3組によって設計された。

アイコニックなファサードが注目を集める

開館式では、スペイン政府代表のホセ・アンドレス・トーレス・モラ氏、および駐日スペイン大使のイニゴ・デ・パラシオ・エスパーニャ氏による挨拶と国旗掲揚が行われた。

トーレス・モラ氏は、太陽が海に反射する様子を表現した建物の設計・内容制作・建設に携わったスペインと日本の建築家、施工者、デザイナーのチームに対し、「皆さんの想像力、知性、そして努力によって、スペインが日本、そして世界に向けてこの美しい友情と連帯の象徴を提供することができました」と感謝の意を述べた。

また、アイコニックなファサードは、日本のSNSで大きな話題となっており、大阪・関西万博(165の国・地域・国際機関が参加、10月13日まで開催)でもっとも写真映えするパビリオンの一つとして注目されている。

「スペイン館」のテーマは「黒潮」

「スペイン館」はテーマに「黒潮(Kuroshio)」を掲げている。

これは16世紀にアジアからアメリカへの航路を可能にした海流であり、マニラ・ガレオン船を通じて約250年にわたる貿易と文化交流をもたらした歴史をたたえるものだという。

アーティストの映像作品等が展示

来場者は「太陽の広場」からパビリオンへと入場。そこでは巨大スクリーンにスペインの現代アーティストによる映像作品が映し出され、ステージではスペインから招かれたアーティストによる600以上の舞台芸術イベントが開催される。

展示空間は、来場者が海流やスペインのブルーエコノミーの豊かさ、カナリア諸島における藻類からのバイオ燃料・化粧品・食品の研究、そしてドン・キホーテの風車を想起させるホログラムによる風力発電の紹介などを通じて「没入体験」できる構成になっている。

また、1609年に御宿沖で起きたサン・フランシスコ号の乗組員救助や、1613年の支倉常長のローマ派遣使節などの歴史的出来事を通じて、日本とスペインの歴史的なつながりにおける海と黒潮の役割が紹介。

スペインの沈没文化財の課題については、パコ・ロカによるコミック「黒い白鳥の宝」と、アレハンドロ・アメナーバル監督による同作品を原作としたテレビシリーズの一場面が、分かりやすく展示されている。

観光ポストカード展示、レストランも要注目

展示を見終えた来場者は、スペインのビーチを思わせる黄色い空間へと「浮上」する。ここでは、かつて人々を遠くの地へとつないだ、スペインの観光ポストカードの魅力が紹介されている。

また、レストランには初日から多くの来場者が訪れた。スペインの17の自治州とセウタ・メリリャの味を1皿に集めた18種のタパスを提供する。美味しいスペインの料理にも注目だ。

スペインの歴史や文化を体感しに、「スペイン館」に足を運んでみてはいかがだろう。

「スペイン館」公式HP:https://www.expo2025.or.jp/official-participant/spain/

(鈴木 京)

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