
15,000本の向日葵畑イメージ 7月下旬から見頃を迎える
香川県小豆島にて、8月1日(金)から「瀬戸内国際芸術祭2025」の夏会期がスタートする。
小豆島で感じる昭和ノスタルジー

木造校舎から瀬戸内海を見渡す
今年は昭和100年・戦後80年という年。小豆島の「二十四の瞳映画村」の夏の風物詩である向日葵や施設内で風にそよぐ風鈴は、まさに昭和の風景だ。同施設は、映画『二十四の瞳』1987年版のオープンセットを改装して、1950年代邦画黄金期ギャラリーをはじめ、小説「二十四の瞳」原作者・壺井栄の文学館、ミニシアターや古民家が並ぶ。

蛸っと丼
施設内のカフェではアルマイト食器が懐かしい給食セットや小豆島のB級グルメ醤丼(ひしおどん)、そして今回、瀬戸内国際芸術祭作品「ヤザイモン蛸」にちなんで蛸づくしの「蛸っと丼」も発売。

村内を笹飾り
旧七夕にあわせて、8月5日(火)~7日(木)には短冊に思いを込める「七夕まつり」が開催。7日は入場者全員にお土産が当たる抽選会を実施する。
映画村で蘇る名作『二十四の瞳』
『二十四の瞳』は、過去11回映像化という稀有な作品。日本映画界において、監督・木下惠介、主演・高峰秀子の1954年版『二十四の瞳』は公開当時、「国民映画」といわれ、1954年(昭和29年)、黒澤明監督『七人の侍』を抑えてキネマ旬報一位に輝いた不朽の名作である。
二十四の瞳映画村では、施設の魅力作りをすることで多くの来場者にこの物語を知ってほしいという思いから毎年、改装を重ね、ギャラリー、ブックカフェ、アート展示、渡し舟などさまざまな取り組みをしている。

瀬戸内国際芸術祭2016 清水久和「愛のボラード」

瀬戸内国際芸術祭2019 入江早耶「漁師の夢」
瀬戸内国際芸術祭においても、清水久和「愛のボラード」・入江早耶「漁師の夢」、

瀬戸内国際芸術祭2025 尾身大輔「ヤザイモン蛸」
そして、尾身大輔「ヤザイモン蛸」の3作品を常設展示している。
非日常を運ぶ内海湾の渡し舟

ギャラリー松竹座映画館

撮影が多い村の通り
二十四の瞳映画村は最近では、車のCMをはじめ、写真集の撮影場所としても使用されることが多い。

随時運航の渡し舟
中でも、道の駅小豆島オリーブ公園下のオリーブビーチから出航している「渡し舟」は非日常を満喫できる体験。内海湾をオリーブ公園下のオリーブビーチからショートカットするこの渡し舟。もともとは映画村へのバス便が少ないこともあり、「二十四の瞳」の主人公大石久子が晩年、再び岬の分教場で教鞭をとることになり、息子が櫓を漕いで送り迎えをする海の道を再現している。
車でぐるっと田ノ浦半島を回ると35分近くかかるところを渡し舟だと10分あまりだ。ただし、10:30~16:30で随時運航の不定期航路なので乗船の際は注意が必要だ。

約10000㎡の二十四の瞳映画村
過去、物語を知っている人や、映画を観た人が多く来ていたロケ地だったが、今は物語も映画を知らない人で賑わいを見せている。それは皆、今も昔も変わらない「郷愁」を求めているからなのかもしれない。
今年の夏は、瀬戸内の離島・小豆島でアートと昭和ノスタルジックに浸ってみては。
二十四の瞳映画村
住所:香川県小豆郡小豆島町田浦甲931
入村料:7月21日(月・祝)~11月30日(日) 大人1,000円・小人(小学生)500円
12月1日(月)~3月14日(土) 大人 850円・小人(小学生)430円
公式サイト:https://www.24hitomi.or.jp
(suzuki)
The post 【香川県】今年の夏は瀬戸内・小豆島へ!アートと昭和ノルタルジックの旅に出かけよう first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト.