
青森県旧平舘村(外ヶ浜町)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県旧平舘村(外ヶ浜町)を写真とともに紹介する。
Vol.408/青森県旧平舘村(外ヶ浜町)
旧三厩村から、同じく外ヶ浜町の旧平舘村を目指す。旧三厩村との間には今別町があり、完全な飛び地になっている。また、今別からは北海道新幹線や津軽線のように、内陸を通過して外ヶ浜町の蟹田方面に抜けるルートもある。ただ、旧平舘村へ行こうと思うと大回りになるので、津軽半島の海岸線をそのまま進んで行った。左手には海、右手には山々の広がる光景が続く。曇り空というのもあって、時折集落が現れる以外、景色も大きくは変化しない。淡々と、道が続いていく。その津軽半島の広さにも驚かされる。ようやく平舘の市街地が近づいてきたところに、「道の駅 たいらだて」があった。ひっそりとした道の駅で、ちょっとドキドキしながら散策した。

道の駅 たいらだて

市街地へ

ひっそりと暮らしが佇む

海も近かった

平舘支所

山側の雲が険しかった
そして、まもなく平舘市街地へ。静かな集落が広がっていて、山と海も近かった。住宅地も密度が高いわけではないので、空き地となっている場所が多く、そこには草が多い茂っていた。冬になればいずれも雪に染まって、真っ白になるのだろう。また、頭上はふつうの曇り空でも、山側には分厚い雲が広がっていて、どんより具合が違って見えた。やはり、津軽の山々は険しく、気候にも大きく影響しているように感じる。鉄道は通っていないので、それ以外の交通手段で訪れるまちであることを思うと、日本の広さを思うばかりである。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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