精神障がいや発達障がいなどのある女性の“働く”を支援する「就労継続支援B型事業所Reon」は、岐阜市本町エリアにて、人とおなかにやさしいごはん屋「りおん」をオープンした。
精神・発達障害のある人の“働きたい”を応援
B型事業所とは、「一般就労がまだ難しい」と感じている障がい者が雇用契約を結ばず、作業工賃をもらいながら就労訓練をする福祉サービスだ。
「りおん」は、就労訓練の一環として、障害のある人が運営に携わるごはん屋。同店は、将来的な一般就労へのステップアップを見据えながら、スキル、経験、自信を育む場となることを目指している。
人とおなかにやさしいごはん屋さん
「りおん」のコンセプトは「人とおなかにやさしい」こと。
人にやさしい店として、ここが就労支援の場であることを利用客にも伝えている。
B型事業所の利用者は、接客対応可能と裏方専門を自由に選ぶことが可能だ。エプロンの色などで利用客にも視覚的に分かりやすく配慮されており、お互いを尊重しあえる空間を作っている。
「おなかにやさしい」店として、誰もが一度は食べたことがあるであろう、食べるとほっとする「お茶漬け」をメインのメニューとして展開。
1日15食限定で、売り切れ次第終了する「えらべるお茶漬けセット」800円(税込)は、副菜3種つき。利用客はは9種類のメイン具材から1つを選び、ごはんの量、温かいか冷たいか出汁を選び、12種類の付け合わせから3種類を選べる。自分だけのお茶漬けをオーダーメイドで注文できるのが嬉しい。
同店では、岐阜県産の米を毎日店内で精米しており、具材や出汁も全て国産のものを使うなど、安心安全にこだわった食事を提供している。営業日や詳細は「りおん」の公式Instagramで確認しよう。
福祉施設の現状と「りおん」開設の経緯
福祉施設の多くは外から見えにくく、中がどのような場で何をやっているかよくわからないなど、閉鎖的なイメージを持たれがちだ。これは障がいのある人が社会から隔絶される原因の一つであり、閉鎖された空間では障がい者への虐待などの問題も後をたたないのだとか。
だからこそ「りおん」は、誰もが必要とする“食”という時間を通して、地域に開かれた、インクルーシブな交流点を目指している。同店は障がいの有無に関係なく、誰もが自然に交わり、思いあえる空間を作りたいと考えているという。
「りおん」で働く利用者にとっても、飲食店運営はホール、キッチン、清掃、事務など多様な作業内容があるため、一般の店と同じように「働く練習」ができる。安心できる空間で練習を重ね、将来のステップアップを目指していく。
また「りおん」の売り上げは、食材費等の経費を除いた全額が利用者の収入(工賃)となる。店を訪れた人にとっては食事をすることが支援や社会貢献にもつながる仕組みだ。
「就労継続支援B型事業所Reon」について
「就労継続支援B型事業所Reon」は、「女性の支援に特化した事業所」だ。女性の引きこもりや精神障がいは、「いつか結婚すれば大丈夫」「家事手伝いをしているだけ」といった声で押しつぶされ、多くの障害のある女性は孤立しがちだそう。
「就労継続支援B型事業所Reon」および「りおん」は、そんな女性たちにとってのファーストステップの場になることを目指して運営されている。
「りおん」の食事を楽しみながら、「人とおなかに優しい」というコンセプトを実感してみては。
■りおん
住所:岐阜県岐阜市本町1丁目82
営業時間:11:00~14:30(14:00ラストオーダー)
「りおん」公式Instagram:https://www.instagram.com/reon.gifu/?hl=ja
「就労継続支援B型事業所Reon」公式HP:https://note.com/reon_gifu/n/nabd7e2cd8bea
(丸本チャ子)
The post 【岐阜県岐阜市】障がいのある女性の“働く”をサポート!人とおなかにやさしいごはん屋「りおん」OPEN first appeared on ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト.